pecs

今週末pecsの研修へ行ってきました。pecsとはみなさんもご存知のとおり

絵カードを使用したコミュニケーションシステムのことです。

発語が発達していない、あるいは失われてしまったときに

コミュニケーションの為に使われる方法です。

ところでコミュニケーションて何なんでしょう?

「こんにちは。今日は寒いですね。」

「そうですね。」「夜はもっと冷え込むそうです。」

これがコミュニケーションです。コミュニケーションが成立するのは

二人以上です。相手に自分の気持ちを伝えることです。

こういった事をカードを使用して、コミュニケーションを成立させること

ができるということです。

しかしカードの使い方を謝ると誤学習してしまったり、カードの効力が

まったく意味のないものになっていまうのです。

まずフェーズ1から6まであるのですが、順番にクリアーしていかなけれ

ばなりません。生徒さんがやりとりや、カードの順序などを間違うこともたくさん

あります。間違った時の対処法をきちんとしないと、あとあと生徒さんが

こまってしまいます。生徒さんにとってカードは言葉です。我々が口を

閻魔大王に取られるのと一緒のことです。だから科学的に証明された

ルールをきちんとまもらなければいけません。

このBlogで全部書くことは難しいので少しだけ書きます。

自発を待つ

プロントする。(タイミングあり)

二分の一強化 (すぐに褒める)(すぐに好子をわたす)

エラー修正  (なにで間違えてのか、個別取り出し型か、行動連鎖型

        か、型によって修正の仕方がかわる。)

スイッチ   (本当に生徒が理解できているか確かめる)

成功体験で終わらす。

好子を利用する。

生徒がまちがっても修正させるのは2回まで、今日できなかったら

また明日。イライラさせてはだめ。

ここに書いたのはほんのすこしです。

今回の講義でいろいろ学ぶ事ができました。全国で講演がしています。

興味のある方是非。とても視野がひろがります。

こんどは、個人的に「9つの重要なコミュニケーションスキル」

の研修を受けてみたいとおもいました。

なぜかというと最後の9つめの「移行」に興味をもったからです。

好きな事をしていて次の場面に移るにはどういうふうな支援の方法が

あるか興味をもちました。pecsの研修では教えてくれなかったのですが、

休み時間にひそかに先生にききました。

どの場面でも好子を使用しないといけないということでした。

まだまだいろいろ知らないことを学びたいと思わせてくれる

研修でした。


橋本