これから

先週木・金の2日間、行動障がい支援の研修に参加させていただいた。

こだまからは、明日を担う若手職員たち総勢8名が参加した。

多機能型事業所を休業させるまでして出向いた研修。

収穫はたくさんあった。


研修明けの今日、参加した職員のレポートをみさせてもらった。

みんな率直な意見で、あらたな発見をしていることがわかる。

活動時においても、

「今の彼の行動は・・・」といつもの何気ないかかわりにも疑問を感じ、

「それに対して、私たちは何をしないといけないのか?」

といった問いをしていたように思う。


行動分析という一見難しそうな考え方だが、講師の説明もとてもわかりやすく

『応用行動分析学入門』といった本を読むより、断然理解しやすかった。

みんなで同じ研修をうけ、同じように感じ、

なにより共通言語ができたことは、支援においていっそうの力になる。


2009年にそれいゆの研修にいかせていただいた頃は、渡部さんとふたりきり。

その当時、問題行動が頻繁におこっていて、なかなかよい展開がつくれていなかった利用者に対し、なんとかしようと必死に1年間研修をうけた。

ふたりで目からうろこがおちる経験をし、それを現場で活かそうと

いろんなことに取り組んだ。

あれから4年以上、発達障がいに対する支援について、認知度が格段にあがり、

構造化支援といった言葉もあたりまえに口にするようになった。

でも、まだまだ十分とはいいきれない私たちの支援に、また磨きをかけていくことが必要だと研修をうけて感じている。


研修2日目の演習では、現場で利用者の対応に苦悩し、解決の糸口を探そうと必死になっている職員の方と演習のグループが一緒になった。

1日目から、活発に質問をされていた方だった。

その当時の自分たちと、だぶってみえた。

その方はまだこの仕事に就いて日が浅いにも関わらず、熱意をもって取り組まれていることが話しぶりからみてとれた。

演習で聞いたことをもらさないように、必死にノートにまとめている姿からも。


私たちがよい支援だと思って、やってきたことが実は違っていたこと、

注意ばかりをうながすような絵カードをつくって失敗したこと、

支援がうまくいき始めたときの、うれしさ

自分達がされていやなことはしないこと、などなど

演習の間に、経験上知りえていることを出来るかぎり伝えるようにした。


彼女達は研修をおえて、気に留めていた利用者さんにどんな関わり方をしているのだろう。

また会う機会があったら、話をきいてみたい。

川上