コミュニケーション
なにかの研修でいわれたことがある。
障がい者の利用者支援、コミュニケーションをとる手段として
支援を受けるその人にとって一番理解しやすい方法が
最上なコミュニケーションの方法なのだと。
私たちは、日頃から言葉で相手に意思や気持ちを伝えることが多く、
コミュニケーションをそれでほぼまかなっていることも多いため、
つい勘違いしてしまうことが多い。
言葉を放っているだけで、支援をした気になっているだけの時がある。
実は言葉、会話でのコミュニケーションが一番誤解を生みやすいこともある。
感情が先に伝わってきたり、ニュアンスを気にしてしまうため、深読みしたり、
話が長くなれば、真意が伝わらない時もある。
利用者の中に、絵や文字(2~3文)で情報を伝えたほうが
理解を確実に得ることができる方がいる。
今日も机の上に、必要な情報を
言葉をつかわず、情報を伝えたところ
よく理解した動きがその後みられたと
職員から報告をきいた。
日頃の支援の中で、そうしたコミュニケーションが
その方によい方法だということを話し合っているからこそ
できた支援だとも感じる。
ただし言葉によるコミュニケーションがまったくできないわけではない。
日々の前述したような「やりとり」があるからこそ
信頼関係が育まれる気がしている。
たとえ、言葉による伝達になった場合があったとしても、
できるだけ絵文字のように、伝わりやすい言葉や言葉数を
選んで伝える工夫をするし、
視線や伝えた時の表情、態度などもよく観察し、
相手によく聞いてもらえているかどうかをみて判断することが大切なのだと思う。
コミュニケーションはしばしば「キャッチボール」に例えられる。
投げるだけでなく、受けとめることができているか。
相手が受けとめられるものであったかどうか。
また、投げかけたことが、返ってきたかどうか。
投げ返ったものが、自分のところによい形で戻ってきているか。
自分と他者とのコミュニケーション。
心の片隅において支援にあたっていきたい。
川上