武器よさらば

母娘共に年女、カルビーかっぱえびせん』と同い年です。

ちなみに新幹線やワンカップ大関とも同い年…長いこと生きてきました。

人生の大きな節目ということで、今年はちょっと大きな旅に出ようかと。

ところで昨年末、非常に心が痛かったニュースがあります。日本政府がアメリカへのパトリオット地対空ミサイル輸出を発表したこと。日本が武器輸入大国の1つとは知っていましたが、なんかぐっと身に迫るものがあって。

2019年秋、ある福祉団体企画の北欧福祉視察ツアーに参加しました。障害児者の日中活動の場や職場、グループホームなどを視察しましたが、その中で出会った青年たちがいます。彼らはスウェーデン西部メンダール市内の事業所(日本でいうA型)で働いていました。

そこは国を代表する自動車メーカーV社の仕事を請け負っており、彼らの仕事は15個の部品を1セットにして袋詰めすることでした。大勢の見学者に臆することなく嬉々として働く彼らに『仕事は楽しい?』と聞くと『もちろん!V社の車は僕たちが作っているんだ。そしてその車は世界中を走るんだよ。すごいでしょ?』その時は素直に彼らをうらやましく思い、夢のある仕事やなあと思ったのでした。

しかしその夜の勉強会でコーディネーターさんから『V社は自動車よりも武器製造に力を入れている』との話を聞いたとたん胸騒ぎが。あの青年たちが扱っていた部品はほんとに自動車の部品?もしかして…。

知らないうちに戦争や紛争にかかわっている…スウェーデンに限らず、どこの国でもありうること。もちろん日本でも。あの時の彼らの誇らしげな顔を思い出すと今も心が痛みます。

現在世界各地で武器により命が奪われ、命が脅かされています。平和あっての今の生活。平和だからこそ守れるものがあります。娘には楽しい日々を送ってほしい、働く喜びや人の温かさを感じてほしい…親の願いがかなう世界でありますように。

娘愛用のイヤーマフ内部を掃除しようと分解したら『Designed in Sweden』の文字が。またまたSwedenに動揺した宍道でした。

次は売豆紀さんです。