作業活動づくり・・・

 「さー、仕事をしよーか」と作業所に集まった利用者に声をかける。

玄関で家庭用電動工具で板を切る利用者、バーナーで杉板を焼く利用者・・

手も顔も真っ黒になって焼かれた板を亀の子たわしで磨く利用者・・

部屋の中で布切れで一本いっぽん汚れを拭き取っていく利用者・・

こんな作業場面が流れていく。


 作業所ではどこでも箱折りや自動車の部品加工などといった下請けの作業がおもだった。

でも下請けの作業は、納期に追われたり単価がや安いなどの問題があって、

利用者のペースに合わせてできる、自主製品づくりが興ってきたころだった。


 資源も資金もない状況で、何かみんなで作れるものはないか・・?

自分の身の回りを眺め考え付いたのが、焼杉の鉢カバーだった。

あれから30年、たぶん今でも続いている作業だろう。


 今は状況も変わって、ある程度の資金や展開の仕方など

専門知識のある人に相談できる。いかに良い情報を集められるかが

大切な時代になってきている。



   山田