雪どけに思うこと

週はじめからの大雪の影響で

思うようにいかないことがたくさんあった。

こだまとしての活動・サービスは縮小せざるをえず

利用者のみなさんには大変な迷惑をかけた。

悪天候にみまわれたとはしても、いいわけにせず、

自分たちが提供したサービスは満足していただけるものだったのか

あらためてふりかえりをしないといけないと思った。


帰りの電車は毎度のように遅延し長いことまたされることになった。

それでも、翌日そのいきさつをおもしろおかしく話ができたのでそれはそれでいいと思うようにした。


待ち時間のホームでのアナウンスで

なんども「ご利用のみなさまにはたいへんご迷惑をおかけします」

とくり返された。

ながい待ち時間もあいまって、

その機械的なアナウンスは

何度も聞くうちに嫌気がさしてくるし、

「そう思うならもっとやることがあるでしょう」と思ったりもした。


軽薄な謝罪ほど心に響かないことはない。

そんなことを思ったが、あの雪ではどうしようもないのかもしれない。

待ち時間の間に、

このような状態になったら場合、

もしこだまの職員がJR職員だったらどんな対応をしていたか

などと妄想し、いろんなことを考えていた。

長い待ち時間を少しでも、ほっとできたり

見通しを持たせるような工夫ができるかもしれないと。



公休日の本日。

自宅でスーパーサラリーマン左江内氏の第2話をみる。

話のクライマックスで

スーパーマンとなった左江内さんと息子が

教室で土下座をするシーンがあった。



「パパは、会社でも家でも、ぜんぜん自分が悪くなくても

 土下座をしてあやまってるだろ」

「パパは悪くないことであやまってんのは

かっこわるいけどさ、

本当にわるいことをしたときにあやまれないのは

もっとかっこわるいと思うんだよ」


こどもに友達に対してちゃんとあやまろうと

おとうさんである左江内氏は伝えた。


気持ちのある謝罪が心にぐっときたのか、

ふだんは奥さんや会社の上司にいびられても

人として大切なこと、肝心要なことにたいして愚直な態度が

観ているものに何か伝える良いシーンに感じた。

雪どけと同じくして心を洗い流されたように思った。

川上