ノンタン 大好き

絵本の「ノンタン」シリーズをみなさん、ご存知でしょうか?

白猫のわんぱくで元気な男の子のノンタンが主役で登場する幼児向けの絵本作品です。


こだまの利用者の一人に、このノンタンシリーズの大ファンがいます。

特に印象深い作品が記念すべき第一作の【ノンタン ぶらんこのせて】です。


このようなシーンがあります。

ブランコを独り占めしているノンタンに対して

順番待ちしていた友だちのブーさん、ウサギの三つ子、そしてクマさんが不満を口にしはじめ

家路に着こうとしたその瞬間

焦ったノンタン

「10までかぞえたら順番かわるよ。」

と提案をします。

半信半疑の気持ちで引き戻る友だち集団。

でもノンタンの様子が何かおかしい。

1・2・3・・。1・2・3・・。1・2・3。

3までは言えるのですが、その後の数字がほとんど消え入りそうな声で聞き取れません。


とうとう不満が爆発する友だち集団は、その怒りの矛先をノンタンにぶつけます。

混乱するノンタン。今まで見た事のない不安で動揺した表情でうつむいてしまいます。


しばらく沈黙が続きます。


もう潮時かと思いきや、ノンタンはありのままの不安な気持ちを隠さずに正直にみんなに告げるのです。

実は自分が3以上の数字を数えられない事を・・・。


自分の辛く不安で正直に伝えられない悩みは、誰にでもあったはずです。

特に子どもの時には、上手く自分の気持ちを伝える事が出来ないものです。


だからこそ、あらゆる辛い経験をした人生の先輩である大人たちが

子どもに向けてのアンテナを常にはり、心の叫びを受け止めてあげてほしいと強く願います。


その悩みを受け止めた瞬間、子どもたちの希望への扉が開くはずです。

絶望から希望への道筋を一つずつ経験する事で人は強く、そしてやさしく成長します。


僕たち大人がまずは勇気とやさしさを持ってあらゆる困難に立ち向かって行こう!

小さな対立や因縁など吹き払い、和解と受容の精神で、希望への扉を開いていこう!と

自分自身に言い聞かせている《人生折り返し地点に到達した》渡部でした。


明日はこだまのジュノンボーイ事、田崎さんです。