「餅つき」

今日はほんそごのみんなで餅つきを行った。

私は初めての餅つきだった。準備中のほんそご2の部屋には、もち米を蒸す熱気と香りに満ちていた。

みんながあれこれ準備したり話しをしたりしている部屋にいると、昔、お正月やお盆に祖父母や親戚たち

が集っていた田舎の家の和みのある賑やかさが思い起こされた。


慣れた様子の職員を中心に、杵でつく人、餅を返す人、掛け声をかける人、そんな様子を見てる人、

それぞれみんなが臼と杵を囲んで、その場に溢れる掛け声のリズムや笑い声、お餅をついたとき臼

や杵から響いてくる振動を感じながら、みんな楽しそうに笑いあい、声を掛けあい、順番にお餅をつ

いては、また笑いあった。

そして、できたお餅を一つ一つ丸め、温かでやわらかいお餅を大根おろしやぜんざいで食べながら、

「美味しいねぇ」とまた笑いあった。


餅つきという伝統行事にあるわくわくする気持ちに匂いや音、味覚など五感も合わせて、そこにいる

みんなが温かな雰囲気や楽しさを共有していることを実感できる忘れられないひと時となった。


山本