胃カメラ

先日、健康診断を受けてきました。

伊藤さんから、今年は胃カメラを受けてくださいと伝えられながらも、

いざ病院の受付にいけば

わざと胃カメラの同意書を書かずにおいて

胃カメラ飲まなくてもいいと思いますが・・・」と口にし、

なんとか避けようとしましたが、受付の方に

「せっかくなんで、うけましょうね?ね?」と念を押され、

結局避けて通れず、予定通り胃カメラをしました。


胃カメラを飲む前に、変な味のどろっとした液体を飲んだり、

鼻に麻酔をかけられ、くしゃみがでそうなのをがまんしたり、

しばらく、チューブをさしこまれ、なぜか口がぽかんと空いた状態で待つこと10分。二の腕によくわからない緊張をほぐすという注射をされ。


いよいよ本番の胃カメラです。

ベッドに横たわるように看護師さんにいわれ横になると

すぐに向うから、若いお医者さんがやってきました。

横たわっているので、顔はみえません。診療前に顔を会わせることもありません。

鼻にずぶずぶさされて、痛くて目をつぶっているし。

吐き気がこないよう我慢しながら。よだれもとまらない。

なんとも情けない姿だなと思いながら。痛みと怖さに耐えながら。


終わってようやくお医者さんの顔が見えました。

おわりました。おつかれさまでした。みたいな言葉はあったかもしれません。

ですけどよく覚えてません。気持ち悪くて。


総評を聞き、診察をすべて終えて、病院の外に出た時、

胃カメラの先生が、同時に別のドアから出てこられました。


こっちをみてもなんの反応もされずに

まったく見たことがない人のように私の前を

通りすぎられていきました。



私の胃の中をみてはいても、わたしの顔はみていない。

そう思いました。


40前のおっさんですので、

病院嫌いの子どもをあやすみたいに

やさしくしてほしいとまでは思いませんが。



私が逆の立場だったらどうしてたかなと考えました。

川上