蛙と『いいとこメガネ』

先週末、家族と一緒に三瓶まつりに行ってきました。

道中の54号線と三瓶までの山道の景色が最高でした。空は雲一つないコバルトブルーが広がり、多い茂った木々の葉の色は程好く色づき、その景色を眺めながら大好きなファンキーモンキーベイビーの曲を車中で熱唱して心が癒されました。

 三瓶山では恒例の「さんべ祭」が開催され、サイメル自然館等の施設が無料解放されていました。

三瓶の生息する資料館に入った時の事です。詩子が「お父ちゃん、超気持ち悪い蛙がいるよ。大きくてぶつぶつがいっぱいで気持ち悪かった。」と話かけてきたのです。

 実は僕はつい最近まで蛙が大の苦手で、見るのも鳥肌が立つほどの天敵でした。恐る恐る見てみると、(え!かわいいー)と今までにはない印象が沸き起こってきました。これには僕自身がびっくりです。あんなにも苦手だったのに、(どうしてだろう?)と考え込んでしまいました。

 そういえば、蛙の居住区で訪問者が頻繁に訪れるという嫁の実家へ転移する13前の事。その対策として「動物図鑑」に載っている蛙(特に大きな種類)を直視するという特訓を数ヶ月前から続けてきました。その成果もあり、トノサマガエルまでの大きさの蛙ならば掴めるように克服できたのです。しかし、です。さすがにヒキガエルや食用蛙等の大きな蛙となると・・・・・。では、なぜ、今回のヒキガエルの対面では、克服どころか「かわいい」という正反対の印象を持つ事ができたのか。

 一つは『思い込み』による洗脳状態に支配されていた事。もう一つの理由は、蛙居住区で過ごした13年の間に、蛙さんと遭遇する機会が何度もあり、直に接する事で蛙に対するあやまった情報や誤解が解けたことがあげられます。「かわいい」と思えた時の瞬間は、何とも代え難い感動に心が包まれました。

 人間関係も同じ事が言えるかもしれません。何かのキッカケや体験により、誰しもがある人に対して苦手意識を持ってしまうものです。でも、そのうちの多くが『思い込み』とその人の本意を理解できなかった事による誤解から生じたものではないかと僕は思います。

 最近のラジオ宣伝からも頻繁に聴こえてくる『いいとこメガネ』が誰しもの心に存在するはずです。ただ、その存在をいつの間にか忘れているだけなのかもしれません。

 『いいとこメガネ』を通して相手を見てみたら何かが変わるかもしれません。そうすれば、もっともっと多くの時間を、穏やかで幸せな気分で過ごせるのではないでしょうか?

 

『まずは自分』から・・・・。ですよね。

                                     渡部でした


次は子煩悩な長崎チャンポン親父の田崎さんです。