誰でもできる、でも誰でもできない

 土曜日のお昼に放送している番組で

和風総本家』と言うのがある。

毎回見られる訳ではないけれど、ときどき

見ることができる。小さな芝犬の豆助が

案内役をしてくれる。

 よく、日本の職人さんを紹介している。

先日、高知県でただ一人になった紙漉の

竹の筋を作ってる80歳を超えた職人さんを

紹介していた。

その職人さんが最後に語った言葉が

「職人は、一生修行だ、前へ前へ進まなければいけない」

人の前に出ることではなく、

自分の技術を前に進めないといけない。というのである。


 我々の仕事も、言って見れば人に接する

職人と言えるのではなかろうか?

今日よりは明日、上手く支援ができるように

自分の知識や言葉掛けなどの技術を磨かないといけないし

信頼されるように人間的にも向上しなければならない。


 人に接する我々の仕事は誰にでも出来ますよ、と

言ってきたのだが、人に接する職人だからこそ、

誰でもできない仕事だったのだ。

「ま~いいか」とついつい思ってしまうのだが、

新しい考え方や、支援の方法について

仕事を辞めるまで問い続けていきたいと思う。

               山田