最近、何だかじわじわと興味が湧いてきました。
四季折々の行事や、旬の味覚を味わうということ。
そして、手作業から生まれる温かいモノと、それを補修・修復をしながら大切に使っていくというココロ。
先日の活動で、利用者さんとフキノトウ採りをしましたが、田舎育ちの私には、実は珍しいものではありませんでした。
しかし…
子供の頃、自宅の小屋の裏に無造作に生えていたフキノトウに全く魅力を感じなかったのに、活動の後、採ってすぐに天麩羅にして食べた美味しさは格別でした。
なぜこんなにも感じ方が変わったのかと驚くとともに、恵まれた環境だったんだな~と振り返るこの頃です。
おかげさまで今も元気に暮らしていますが、祖母ともたくさんの時間を過ごした子供時代でした。
おばあちゃんの作るよもぎ餅は最高に美味しいです。
そして、当たり前のように沢山作って、当たり前のようにご近所や友人に配るという姿勢。なかなか真似できません。
でも、あんなにずっとそばにいたのに、作り方の一つも覚えず実家を離れてしまいました。
スーパーで簡単に手に入れることが出来るようになってしまった今でこそ、手作りの良さを日々感じます。
味の違いはもちろんのこと、ひとつひとつの工程に手間暇かけてひとつの物が出来上がる過程は何ともいえない良さだと思います。そしてそこに、沢山の人が関わるともう・・・言葉にしきれない良さがあります。
こだまでの活動を通じても、この一年間で沢山の貴重な体験をさせて頂きました。
ほんそごで行った味噌作りでは、私たちが利用者さんと作ったお味噌が、各ご家庭で様々な環境で熟成され、ひとつひとつ違った味になることを考えると、何だかワクワクしてきます。
囲炉裏のあるおうちや、かまどで炊いたご飯。古き良き日本の暮らし。
憧れはあるけど、本格的に住みだしたら、「不便~!!」といって、私なんかすぐに根をあげるだろうな(笑)
でも、大切にしたい毎日の暮らしです。自分のスタイルに合わせて、ちょっとずつ昔の良さを取り入れていければいいなと思います。
道端で青々と揺れるよもぎを見ると、自分にもよもぎ餅できるかな?
そんな気にさせられている今日この頃です。
明日は、山岡さんです。 曳野(碧)