詩子とヌイグルミと親父

明けましておめでとうございます。

今年初のナベちゃんブログです。

記念すべき第一回目は渡部家のお転婆娘『詩子』ちゃんネタでお送り致します。


冬休み最後の日の1月7日のこと。

詩子は冬休みの宿題に追われ、半泣き状態でした。

スパルタお母ちゃんに

「見守るだけで手助けはせんでいいよ!自分の責任なんだから!」

と釘を刺されていた気弱な僕はお母ちゃんの言いつけ通り(詩子よ~。がんばれよ~。)と心のメッセージを送りながら見守っていたのです。

見守る事1時間、「お父ちゃん!出来たよ!○つけをやって~。」と満面の笑顔で報告に来ました。○つけと明日の準備のチェックも終わり、二人で喜びのハイタッチを交わします。

親子の深くて強い絆を感じた瞬間でした。

「よし!今晩は一緒に寝よっか!」と誘うと「うん!父ちゃんと寝てあげる!」と

恩着せがましい言い方が少々気にはなったのですが、OKだからよしとしました。

電気を消して布団に入る事5分、急に詩子がモゾモゾしだします。

そして衝撃の一言が・・・。

「お父ちゃん、ごめん。やっぱりお婆ちゃんと寝てもいい?」

「だめ!もうお婆ちゃん疲れて寝てるけん。

 お父ちゃんを1人で寝せる気なの?あ~あ、お父ちゃん、寂しいなあ~。」

「う~ん。えーとー。じゃー詩子のうさちゃんぬいぐるみを貸してあげるけん。

 これなら寂しくないでしょ。じゃあねー。また一緒に寝てあげるけん。」

と言い残し、タタタタタタっと僕のもとから去っていってしまったのです。

非常な娘です。取り残された僕は詩子の言いつけ通り

うさちゃんを抱っこしてその日は眠りにつきました。

枕を涙で濡らしながら・・(井川風に)


しかし、この物語はここで終わりではありません。

数日後、今度は詩子から「お父ちゃん、今日、一緒に寝よ!」とのお誘いが・・・。

またあの時のように僕のもとから旅立ってしまうのではないかと不安を抱きながらも

(考え過ぎだよ。たけちゃん。)と自分に言聞かせながら二人、床につきました。

その不安は要らぬ心配だったようです。すぐに詩子は眠りにつきました。

寝顔を見つめながら僕も夢の世界へと旅立ちます。

3時間後、寒さを感じ、隣に寝ている詩子を抱きしめようとすると

「キュ~~」と意外な感触が・・・・。

びっくりして電気をつけると、またもや僕の隣にはヌイグルミのうさちゃんがいるではありませんか?「え!詩子は?」と辺りを探すと僕の周りにはワンちゃんや象さんの詩子コレクションであるヌイグルミ軍団が横たわっています。

よくよく考えると、詩子はまたもやお婆ちゃんのところへ逃走をしていたのでした。

ただし、僕1人残すのがかわいそうだと思ったのでしょうか?

詩子ファミリーを僕のもとへ全員残してくれたのでした。

どっちが大人なのか?わからなくなりますよね。

42歳の親父が5体近くのヌイグルミと寝る姿、ちょっと不気味に感じます。


2014年も幸先良いスタートを切りました。

今年の目標は1人でも多くのヌイグルミから好かれるような人間になる事です。

(何でやねん!)



次は田崎さんです。