からたち日記

こだまの職員さんとこんな会話をしました

 私  「島倉千代子さん亡くなりましたね」

職員さん「はい」

 二人同時に歌い出す♪♪

 私  「久しぶりに 手を引いて 親子で~」(東京だョおっ母さん)

職員さん「人生 いろいろ~」(人生いろいろ)

 私  「うたう歌 ちがいましたね」

職員さん「年代のちがいですかね」

 私  「はっはっは~  『からたち日記』も好きですよ」


苦笑いをしながら私はある人のことを思い出していました

20代の頃働かせてもらっていた事業所(当時は共同作業所)は

働く場所でもあり憩いの場でもありました

利用されているみなさんは40代~50代の方がほとんどでした

仕事を早々に切り上げ

一緒にお茶を飲んだり 昼食作りをしたり おしゃべりをたのしんだりと

ともに過ごす時間を大切にする場所でした

人生経験の少ない私をあたたかく受け入れていただき

たくさんのことを教えてもらったことを覚えています

その中のおひとりで40代なかばで亡くなられた方がおられます

私はその方の年齢を超えてしまいました

大好きな島倉千代子さんの曲「からたち日記」を

教えてもらったのもその方からでした

 ♪こころで 好きと 叫んでも 口では言えず ただあの人と~♪

今頃天国で一緒に歌っておられるのかな

とおもい空を見上げました


『行ける場所がある 話ができる場所がある』

そんなたいせつなことを教えてもらったあの当時のことを

今日はあれこれ思い出していました

                       岩田