さりげない

今日の帰りの送迎で、道をあやまりました。

生活介護からスタートして

「じゃあ帰りましょう」と出発したものの、

なぜか事務所にむかってしまいました。

事務所についてから「なぜこっちにきたんだろう」と思い

引き返しながら、無意識に車を走らせていたことにきづきました。


「うんうん、そんなときあるよ、うんうんあるある」

と声をかけられ、

「すいませんね。じゃ気をとりなおして、かえりましょうか」

と苦笑いの私。


午後強く降り始めた雨は、次第に止みはじめました。

反対に風がではじめていました。

明日の天気の話などをしながら、家路にむかいました。


いつも曲がる道で曲がらず、最短ルートからはずれていました。

あっ!しまったと思いながら、次の入り口になる道から行くことにしました。

信号待ちしている間に、

「道を間違えてごめんなさいね、こっちから帰りますんで」

と私。

「はいはい。わかったけんね」

とこたえてくれました。

「それにしても、今日はなんかいもごめんなさいね」

と私。


信号が青に変わる頃、

私のふとももを「ぽん!」とたたいた後、

「ゆっくりでいいけんね。うんうん。」

とてもはげまされました。


その口調がとってもあたたかくて

それでいて「しっかりしなさいよ」と激をとばされているようで。

その方の優しさに触れることができ、とてもうれしくなりました。


昨日の送迎では、待っていたお母さんが

「疲れている時は、甘いものがいいからね。これどうぞ」と

バターミルクの飴をふたつ。いただきました。

さりげないやさしさに、ものすごく感激しました。


こんなさりげない優しさをいただくと、

ふだんのかかわりって、ものすごく大事なんだなとあらためて

感じることができるし、がんばろう!と気持ちが入ります。


もらった心づかいは、またさりげなくおかえしができるといいなあと感じています。

川上