抜毛
最近、白髪が増えてきました。
久しぶりに会った人からは
必ずといっていいほど
その白髪の事を指摘されます。
「渡部さんも白髪が生える年齢になったんだねぇ~。」と・・・。
でも、僕はあまり気にしていません。
反対に大人になった証の一つのように考えているので
ちょっぴり喜んでいるくらいです。
白髪は良いんです。生えてきてくれるので・・・。
それよりも、抜毛が問題です。
確実に長頭部から貴重な髪の毛がタンポポの綿毛のように
広大な世界へと旅立っていっています。
思い起こせば、抜毛時代がスタートしたのが高校2年生の時。
自宅にてふとしたキッカケで鏡を見てみると額の生え際が広がっているように感じました。
「え、でぇ~~~~~。」と自分の目を疑ってしまいました。
(いやいや、これは何かの間違いだ。間違いだ。錯覚にちがいない。)
と自分に言い聞かせるように鏡を見直しました。
し、しかしーーーー。
そこからは現実逃避です。
たしか、ショックでそのまま布団に潜り込んだように記憶します。
それから3ヶ月。
育毛剤を購入し、毎日、頭皮を専用ブラシでたたく自分がそこにはいました。
1ヵ月後。全く成果はなし。バイト代をつぎ込んで一番高い育毛剤を購入しました。
1ヵ月後。これまた効果なしです。
大ショックでした。
実はそれまでの僕の髪型というのは親の教育方針により
家庭用バリカンを使った丸坊主だったのです。
(初めてのバイト代で美容室にいって流行の髪型にしよう。)
と儚い希望を胸にいだいていました。
そ、それが、何と、抜毛のせいで
美容室から育毛剤へと初めてのバイト代が化けてしまったのです。
当時は自分の状況をたいへん恨みました。
(な、なぜ、僕だけがこのようなめにあわなければいけないの?神様仏様、なぜ~~~~~。)
と。
それから24年。
今では若年で抜毛の経験ができ
本当に良かったと思います。
あの経験があったからこそ
今ではその状況を自分の良き思い出としてとらえる事ができるようになりました。
また、今の髪型も
(自分らしくて似合っているなあ。シブイ!)と自分に酔っているぐらいです。
ちょっと極端だと思われるかもしれませんが
本当に何でも自分の捉え方次第で気持ちが左右されるんですよね。
今後の渡部健史の髪型には要注意です。
乞うご期待ください。 渡 部