K氏講演会から学んだこと

長女の通う中学校のPTAの役員を現在しています。

その関連で先週の日曜日に講演会を開催しました。

講師は僕の学氏時代からの恩師であるK氏をお招きしました。

K氏は松江市市内で焼き肉店と居酒屋を経営しています。

10年前にはピザ店も経営していました。


実は僕は、そのK氏がピザ店を始めた頃に

お世話になった問題アルバイターであり

K氏の厳しくとも愛情に満ちたその指導法により

貴重な人間学を学んだ門下生の一人でした。


K氏はすばらしい人です。


その時代とお客様のニーズを先読みし

次々と新たな飲食事業を成功に導いている

その手腕は地元の経営者からは一目置かれている存在です。

成功の秘訣は、お客様第一主義を基本理念に据えた上での

社員教育によるところが大きいと思われます。

1000人以上のK氏門下生が社会へと巣立っていきました。

現在、株式会社○○○代表取締役にて

松江市商工会議所やその他の経済団体の会員として

松江市の経済発展の牽引役として活躍されています。


今回の講演会にあたり僕はK氏に

「参加者は50人から100人を見込んでいます。

中学生徒、教員、保護者が対象です。

少なくとも必ず50人は来ますのでよろしくお願いします。」

と話をしていました。


当日の12月11日。

蓋を開けてみれば予想とは大きくかけ離れた15人ほどの聴衆者でした。

僕は自分の見通しの甘さと力のなさに情けなくなり落ち込みそうになりました。

しかし、超多忙の中

1か月以上前から講演準備を進めてくれたK氏やスタッフ

そして15名の聴衆者の方の為にも講演会を中止にするわけにはいきません。

K氏に

「すいません。参加者が少なく15名程度です。

また、生徒が一人も来ていません。これも私の責任です。

しかし、僕を含めてここにいるみなさん

K氏の講演をたいへん楽しみにしています。

時間通り、開催して見てもよろしいですか?」

と尋ねてみました。

「OK!だいじょうぶだから心配するな。

自分にとっては少ない方が緊張も少なくなって話しやすいし

大人向けの経営に関する話が得意だから

すぐに内容は変更できるからだいじょうぶだよ。任せてくれ。」

と返答をしてくれたのです。

本当にうれしかった。K氏に対して感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

同時にK氏の講演を全力でバックアップしようという気持ちがより強くなり

最初のあいさつではいつもの自分の明るさを前面に出し

K氏及びスタッフの15名の参加者のみなさんに

感謝の気持ちを込めながら話をしました。

予定1時間の講演は気がつけば大きく時間をオーバーするほど盛り上がり

終始みなさんK氏の話に釘づけでした。


終了直後、僕はこう思いました。

(K氏を講師に招いて、本当に良かった。最高だった。K氏、本当にありがとう。)

同時に自分の見通しのあまさや力のなさを痛感することとなりました。


今思えば、それはそれでよかったかもしれません。


この貴重な経験は次のステップへ活かしていこうと思います。

                             渡 部