大震災からの教え

東日本大震災から早くも1ヶ月が経とうとしています。

被災されたみなさまには心からお見舞い申し上げます。

また、被災地で懸命に救助活動をされている救助隊員やボランテイアのみなさまにも

心からのエールを送りたいと思います。

被災者の皆様、そして援助活動に参加している皆様

一日でも早い復興を心より願っています。


この1ヶ月間に

日本のみならず世界中の人たちが

義援金を寄付したり

現地にて懸命な救助活動を行っています。


史上最高額の義援金が集まっているそうですね。


最近の世界に目を向けてみると多くの場所で

民族紛争や宗教間での争いが絶え間なく

僕なりに将来に対して強い不安をいだいていました。

現在の日本では戦争はなくとも

人間としての尊厳やおもいやりといった

人として一番大切な心の財産が

失われつつあるように感じていました。

自己中心の人が増え

他人の痛みや苦しみを当事者の立場に立って考える人が

少なくなってきたのかなと

最近の事件や政治の動きを見て自分なりに不安に思っていた時期でした。


その時に起きた今回の大震災。

日本の多くの人たちがいろいろと考えさせられたと思います。

僕もその一人です。

被災地の人たちを想い、何とか自分の力で出来ることはないだろうか?

と悩み続けていました。


そう考えている間に、多くのNPO関係者や、有名人、そしてスポーツ選手が

被災地に単独で駆け付け、炊き出しボランティアをしているという情報を

インターネットやテレビで見ました。

心無い人たちは「売名行為だ!」という何ともつまらない事を

言う人もいるそうですが

被災者にとっては実際にありがたい支援であり

批判する人は反対に

「自分の代りに行ってくれてありがとう。

あなたたちの勇気と行動力がこの被災地からの一日でも早い復興を後押しするよ。」

とエールを送るべきだと僕は思います。


日本の経済界でも次々と支援の輪が広がっています。

その中でも僕の心をつかんだ財界人がいます。

その人の名はソフトバンク創業者の孫正義氏です。

個人資産100億に今後の役員報酬を全額寄付するという

あまりにものスケールの大きさに驚いてしまいました。

もちろん、金額が全てではないのですがなかなか出来る事ではありません。

これぞ、経営者の鏡だと思いました。

ソフトバンクとしても10億の寄付や募金箱の設置に寄付といった義援活動を

広く深く行っています。

世界中からも多くの義援金や救助が送られてきています。


世の中捨てたものではありません。

何か、将来への希望の光が少しだけ見えてきたように思います。

今回の東日本大震災によって日本中の人たちはもちろん

世界中の人たちの心がふれあえたのは間違いないと思います。

しかし、多くの命が失われた事を僕たちは決して忘れてはいけないでしょう。

どんなに月日が流れても決して忘れてはいけません。

絶対に、忘れてはいけません。                     渡 部