運動会

こんばんは。川上です。

週末幼稚園の運動会にいってきました。年少に息子、年長に娘がいます。

恥ずかしながら、今回がはじめての運動会参加となりました。

嫁さんは娘と。私は息子と一緒に親子競技に参加しました。


息子との競技は3チームにわかれてのリレー。おもしろい仕掛けがありました。



スタート時に、目の前にあるフラフープに2人で入る。

子どもが先頭で、後ろが親。電車ごっこのようにして前に走る。

しばらく走るとフラフープから出る。

ジュースを汲むための道具があるので、子どもが道具をひとつ選ぶ。

その道具で容器に入ったジュースを汲む。

親はもう少し先にあるジュース工場(折り返し地点)で待機、じょうごのついたジュースの容器を持って待つ。

子どもが、こぼさないようにジュースを持ち歩いて、容器にそそぐのを見守る。

ジュースを入れ終わったら、またフラフープ電車にのってスタート地点に戻り次の人に交代。



こんな感じです。

ルールとしては、ジュースを汲むための道具(コップやじょうろなど)について

何が良いとか、汲む量はどれくらいがよいかなど

親はアドバイスしてはいけないこと。ただただ見守るというものでした。

ジュースは草木でそめた、きれいな色の液体でした。


さて、私の息子はというと、道具の中から「ひしゃく」をチョイス。

汲むのは楽チンですが、持ち歩くのにプルプル。おそるおそる運んでいました。


また、容器が背丈より高い位置にあるので、ひしゃくをひねる際に私の手にけっこうかかりました。


1チーム10人くらい。私たち親子はアンカーのひとつ前。

戻ってきたときにはすでに1位のチームのアンカーと同じくらいでした。


結果は3位。でもそれはスピード勝負だけの話です。


この競技のおもしろいところは、ジュースをどれだけたくさん入れることができたか?をもうひとつの勝負としてみるのです。


先生が、さきほどの1位のチームから容器のラベルをずらしていきます。

スピードでは、ビリだったのに3位の我々はだんとつ量が多い!

ジュース部門では1位になりました。


それぞれのチームは・・・

スピード1位+ジュース3位

スピード2位+ジュース2位

スピード3位+ジュース1位(私たち)


このような結果になりました。

これをみると、3チームともに互角であることがよくわかります。

1位2点、2位1点、3位0点とポイントでもふれば、みなが同点になります。




けして足のはやい子、器用な子がチームに偏っているわけではないはずです。

だから、集まったチームがなんとなくだとは思いますが、

スピードを重視すれば、もちろんジュースを入れる量は少なくなるし、こぼす確立も高くなる。

慎重にいけば、その逆です。ジュースをたくさん入れることができるけど、ゴールは遅くなる。

当たり前のようなことが、結果としてきちんと出ました。


ふと思いました。「これ、必ずそうなるんじゃないの?」と。

そもそも幼稚園の年少さんたち同士の競技です。

勝ち負けを強く意識させるものではなく、

みんなでがんばった、あるいは自分ひとりでがんばった。とか

子どもがひとりでがんばる姿を親はしっかり見守ること。

そんなことを一番大切にするはずです。



まさかとは思うけど、この競技は

そういったことを体感するためにあるのではないかと。

もしそうであれば、この競技はうってつけだと思うし、

すごく考えて作られているようにも感じました。


そして、みんなのよさをうまく引き出すことができる。

しかも結果はみんな同じってところがとっても良い。



親は、こどもが失敗しないようにとか、

怪我をしないようにとか、

要領よくやってほしいからとか、

ついつい先を読みすぎて、先に口が出ちゃう。

いつも大人目線で考えるからそうなるのだと思います。



危険なことは抜きにしても。

子ども達に自分でやらせてみよう。

失敗したら、その時一緒に考えよう。

できたことをほめよう。

いっぱいいろんなことをさせてあげよう。


この競技を終えて、あらためて思いました。