夜中に失礼します

こんばんは。野津です。

仕事が終わってからだとご飯を食べて、油断して眠ってしまいそうなので、なんだか眠れない今!ブログを更新したいと思います。

原田さんのブログを読んでいる内に、自分と全く違う環境でどんな気持ちで仕事をして、どんな気持ちで「死」と向き合ってきたのだろうと感じました。

私は保育士でしたので、「死」とは正反対の「生」との関わりになります。

一日一日変化を遂げていく子どもたち。

泣き、笑い、歩き、話し、遊び・・・これから何十年も生きるにあたり、とても大切なことを短い時間で習得していきます。

親にとって、先生にとって、何かに挑戦した・新しいことが出来たということは嬉しい限りです。

今になって改めて考えると、大事な1年を私は見させてもらっていたんだな・・と感じます。

保育士と子どもというのは保護者よりも長く、一緒の時間を過ごすため、何か少しでも与えることができたのかな。と今思っています。

まだ学生時代、地元の幼児園に実習に行かせてもらいました。

保育園7月に20日間、幼稚園9月に1ヶ月、保育園と幼稚園が同じ敷地内ですので2ヶ月お世話になったことになります。

そこで私は年長組の一人の女の子に出会いました。

その女の子はちょっと内気な性格でお友だちの後ろに立ち、遊びに参加している子どもでした。

そして運動会でやらないといけない【跳び箱】が飛べない・・という悩みをもっていました。

先生たちは「こわかったらやらなくてもいいからね」と優しい声をかけていたのですが、私はなんとか跳んで欲しくて、園庭に出ると遊びに誘ってくる子どもに「今遊べないんだ。○○ちゃんと一緒に跳び箱の練習するから、夕方遊ぼうか?」と声かけしてうまくかわしていました。

幼児園には園庭に跳び箱にもなるようなたくさんのタイヤがあり、そこで練習を開始しました。

背丈はあるので小さいのはまたぐだけで跳べる。

でもその行動を【またぐ】ではなく【跳ぶ】ととらえ、ほめていくとたくさん笑顔がでてきたのを覚えています。

タイヤでは1度もそれなりの大きさのを跳ぶことはできませんでしたが、運動会の練習が始まると

「野津先生!○○ちゃんが今跳んだよ!!」

と跳び箱役になっていた私の背中を跳んでいったとのこと。

かけよってこれでもか!!というぐらいにほめてあげました。

もちろん本番でも大成功です。

運動会の日は既に学校が始まっていたのですが、私の入らせていただいていたクラスもあり、赤・青・黄・緑組のうちの黄組をよろしく!といわれていたので参加することに。

実習生ですが、踊りも競技も他の先生と同じように参加させてもらいました。

運動会の終わりの会があり、みんなで片付けをして帰ろうとすると、一人の女の子が私の元へやってきました。

保護者さんがカメラを持ってきて

「○○が野津先生と写真を撮りたい!って言ってて、お願いできますか?」

と誘いを受けました。

保護者さんから誘ったのではなく、自分から起こせた行動、自分の意思を伝えることができたことに私は喜び、大粒の涙を流しました。

・・・・・今から写真を撮るといっているのに。。。

きっとその子どもにはほんの少しだけ、想い出に残ってくれたんじゃないかな・・と思っています。

長くなりましたが、そろそろ終わりです。ちなみに保育士に戻るつもりも予定もございません。

良い人生経験をさせてもらったなーと思います。