検診に同行して
8月よりはじまり、1回あたり1、2名でいっていた、こだま利用者の健康診断がいよいよ残り数人になりました。
私は、こだまの看護士さんとともに、ご協力いただいたクリニックへの同行、検査の付き添いをたくさんさせてもらいました。
総じてみなさんとっても上手に検査をうけることができました。
「うちの子ができるかしら?」と心配されていたご家族の方にも、私たちもほこらしく「上手にできましたよ!」「こんなことがありましたよ」とお伝えさせていただくこともできました。
最初は、もしも検査をいやがったら、どうアプローチをしようかと、悩んでいました。
しかし検査をうけ、みんなが元気に生活をするという大きな目的の他に、
もうひとつの目的として「次につなげること」をかかげていました。
だから、
いやがることを無理にはしないように。
次の機会があるんだから。
このクリニックはいいところだよ、決してこわくないんだよ。
言葉で伝えなくても、そういった気持ちで、付き添いをさせてもらいました。
本当に使う必要がでた時に使えるようにしたい。そう感じていました。
そんな事を思っていたけど、前述したように利用者のみなさんの方が上手の上手。
心配もどこへやら。
なんでこんなにみんなが安心してできたのでしょう?
不安や心配が先にたち避けて通ろうとしていたからかもしれません。
「きっと大丈夫」がみえなくなってしまいがちで。
信じてあげることが、おろそかになってしまったり。
今回同行の際に、利用者ひとりひとりがものすごく「力」をもっていることをあらためて感じました。
そして、看護士さんとも話をしてうれしく感じているのは、
施設にきてもらって検査をするのでなく、
地域の、町の中にある病院、クリニックにいってうけることができること。
そういったあたたかく迎えてくれるクリニックがあることが、私たちにとって何よりもありがたいと。
健康診断は、たくさんの検査があります。
今から何をする?か見通しがたちにくいため、不安になるとパニックになってしまう利用者の方もおられます。しかも過去コワイと感じててしまった病院にいくのだから余計です。
事前に、健康診断にいくことをカードでしらせたり、
ご家族にどこまでならできる?かをよく聞いたりしながら
受診にむけて、クリニックの看護士さんと打ち合わせを重ねることもできました。
クリニックのみなさんは、私たちの要望をよく聞いてくださり、懇切に対応してくださいました。
そんな状況だからこそ、
みんながスムーズに検査を終えることができたのかもしれません。
こういった機会にこそ、地域や町の人とつながることを考えさせられ、その時その時に、私たち支援者に求められること、やるべきこと、役割があることも感じさせていただきました。
利用者のみなさん、ご家族のみなさんありがとうございます。
クリニックのみなさんお世話になりました。
私はこの仕事をしていてよかったなと、また思うことができました。
川上