アジア杯決勝は対オーストラリア

アジア杯の準決勝、日本対韓国は、

PK戦のすえ劇的な勝利をおさめる。

前半は完全にゲームを支配してたのに、

追加点をなかなかあげられないまま延長戦へ。

その延長戦も、あと2分をしのげば、

というところで同点においつかれてしまった。

あとすこしのところでおいつかれるのは

サッカーではよくあることだ。

でもショックはおおきい。PK戦へ。

川島の好セーブもあり、なんとかかつことができた。

ヘトヘトになりながらも

勝利の美酒をたのしむ(のみすぎてしまった)。

決勝の対オーストラリア戦は29日におこなわれる。


4年前のこの大会はオシムさんが代表監督だった。

準々決勝でオーストラリアとあたったときの録画を

ひさしぶりにみなおした。

会場はむしあつい7月のハノイ

当然ながら4年前の選手達はみなわかい。

キーパーは川口で、センターバックは中沢と安部。

サイドバックが加地と駒野。

中盤に遠藤・中村憲剛中村俊輔・鈴木がいて、

フォワードは巻と高原だ。

今大会にでているのは遠藤と、

とちゅうから加地にかわってはいった今野の2名しかいない。

サッカー選手にとって、

ベストコンディションを維持しつづけることが

いかにたいへんかがわかる

(もちろん監督の戦術によるちがいもおおきい)。



日本はオーストラリアを完全におさえこんでおり、

とちゅうで相手がひとり退場になったことから

ますますながれは日本にかたむく。

キューウェルもケーヒルも、

そんなにこわい存在にみえないし

(2人ともまだこのときはイレズミをしていない)、

キーパーのシュウォーツァーも鉄壁な存在ではなく

高原のシュートをゆるしている。


この試合でも延長戦できまらずPK戦へ。

川口がキューウェルとニールをとめている。

遠藤のコロコロPKがみごとにきまって

シュウォーツァーはまったくうごけない。

中沢が最後にきめて、

1-3でやぶれた2006年W杯のかりをかえすことができた。

PKまでもつれこんだけど、

内容は日本が圧倒していた試合だった。


絶対にありえないはなしながら、

4年まえの代表と、いまの代表との試合がみたい。

前代表チームの監督はもちろんオシムさんだ。

(吉田 淳)