10数年ぶりに

こんばんは。川上です。


正月のお休みに『ギルバート グレイプ』という映画を借りてみました。

いや正確に言うと見直しました、です。



すこし話がそれると、

ちょこちょこ話題に上がっている「こだま職員力量UP作戦」で、コーチをした際、私の担当した講義の事前レポートに、障がい者福祉に関連する名作映画(私が勝手に決めた)を観賞し、レポートを提出してもらう形式をとりました。もちろんそれ以外にきちんとした専門的な講義ありですが。

全3回の講義ごとに別の映画をみてもらいました。

その3作品決める際に、いろいろと候補を挙げていた中で残念ながら採用されなかったのが、この「ギルバート グレイプ」です。



もう10年以上前の作品ですから、知っている人は少ないかもしれません。今調べたら1994年日本公開でした。だから17、8年も前になります。高校終わり頃から大学おわりくらいまで一番映画館に足を運びました。当時のパンフレット大事に残しているので、このブログ書くのが終わったら

押入れあさりをしようと思っています。


でもこの映画、出てくる人の名前は、映画を良く見る人なら知っている俳優ばかりです。

映画のタイトルにもなっているギルバート役がジョニーデップ。

自閉症の弟アーニー役にレオナルド・ディカプリオ。

彼らの町にキャンピングカーでやってくる若い女ベッキー役にジュリエット・ルイス


どうですか?この面子。

ジョニーデップさんはこのころがとっても好きでした。

ディカプリオさんは、タイタニック前ですよ前。若いけど、このときからすでにものすごく才能を感じますよ。しかも痩せてます。


当時の私は、ジュリエット・ルイスがみたかっただけで内容も知らずに映画館に足を運んだことをおぼえています。

当時だと、立て続けにナチュラルボーンキラーズやフロムダスクティルドーンにも出演していました。好きでしたね~。ジュリエット・ルイス。素敵です。

…。と不順な動機だったにも関わらず、心に残る映画一本になってしまったこと、そして今の仕事に何らかのつながりがあるとしたら偶然だったとは思えないような気も・・・。



ウィキからあらすじ抜粋します。

>自分が生まれ育ったアイオワ州の小さな町から生まれてから一度も出たことが無いギルバート。彼には重い知的障害を持つ弟アーニー、夫の自殺から7年の間家から出たことがない肥満で過食症の母、二人の姉妹がおり、食料品店で働きながら家族の面倒を見ていた。そんな時、旅の途中でトレーラーが故障し、ギルバートの町にしばらくとどまることになった少女ベッキーと出会う。



10数年ぶりにみた映画は、けっこうおぼえていたけど、とっても新鮮でした。

それはやっぱり見方が変わったのかもしれません。

当時10代が終わりに近づいた私にはピンとこなかった、ギルバートの抱えていることも今なら、随分理解できるようになりました。


あらすじだけみると悲しいストーリーにも感じます。でもその中にいる人物が少しずつ変化していく瞬間がたまりません。障害を持つ役が出てくると、そこばかりに焦点があたりそうなストーリーなのに、この映画は、その弟を一番気にかけている兄が主人公です。


彼の持つ責任、役割。それとは対極にある「自分は何のためにいきているのか?」という問いかけが、映画の全編にちりばめられていました。

何気ない日常を淡々と過ごしながらも、心の中で思い悩む姿をちらりちらりとみせている。そんなどこか影のある兄役のジョニーデップがとってもいいですよ。

そして、当時は自閉症自体をはっきりしらなかったけど、今見るとディカプリオの演技はとっても自然体の演技だと思いました。彼の屈託の無い笑顔や笑い声はとっても素敵でした。


これを読んで気になった方、もしよかったらみなさんもみてください。


いやあ、映画ってほんとうにいいものですね!