そんなに笑顔をふりまかなくてもいいのに

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女子バレー世界選手権をみる。

日本の初戦はポーランドが相手で、

2セットをさきにうしないながらも

つづけて3セットをとっての逆転がちをおさめる。

よくやったとおもいつつも、

選手たちがふりまく笑顔が気になった。


日本チームは点をいれるたびに笑顔で円陣をくむ。

仲間の健闘をたたえて笑顔をかわす。

試合にかったときに笑顔をみせるのはわかる。

しかし、まだとちゅうなのに

なんでそうなんどもあつまって笑顔をつくるのか。

真剣勝負に笑顔は不謹慎だ、

といっているのではない。

ほんとうにうれしくてわらっているのではなく、

カメラ(テレビ)を意識しての

むりやりつくった笑顔におもえて気になった。

それともバレーボールのルールがかわり、

フィギュアスケートみたいに

愛想がいいことも採点の対象となるのだろうか。


相手チームの選手はもちろん

そんなにわらわない。

国民性がそうさせるのではなく、

試合中だからあたりまえだ。

どんな競技でも

試合中そう笑顔はみられるものではない。

日本女子バレーにおいて選手はアイドルであり、

ただプレーするだけではなく、

笑顔をふりまくことが

暗黙にもとめられているような「やなかんじ」がした。

もちろん選手がわるいのではなく、

テレビうつりのよさや、

かわいらしい笑顔を選手たちにもとめる

協会やファンの側に問題があるのだろう。


サッカーのロナウジーニョみたいに、

どんな場面でも、

どうしても笑顔になってしまう選手がいるかもしれない。

彼は顔のつくりがそうなっているからしかたがない。

でも、おおくの日本選手はそうではないはずだ。

カメラなんか気にせず、

そして笑顔をつくることなんかわすれてプレーして、

中国にかったときにとびきりのすごい笑顔をみせてほしい。

(吉田 淳)