また、姿勢をただそう

ふだん、野球中継はもちろんスポーツ観戦もほとんどしない私なのに、

今年の高校野球は特別だった。そう。出身校が甲子園に初出場したからだ。

初日の第2試合。残念ながら観戦はできなかった。

試合経過をチェックしたり、友人からのラインで状況を把握した。

惜しくも相手に負けてしまった。

強豪校相手にもかかわらず、選手たちはすがすがしくよい笑顔で、ずっとプレーを続けていたそうだ。初出場。その機会をおおいに楽しみながら。


試合の様子などを色々調べてみると、とても興味深いことがあがっていた。

県大会の決勝。勝った瞬間、マウンドにかけよる選手たち。

その中で唯一その輪の中に、キャッチャーだけは入らなかった。


ライナーを捕られ、うちひしがれるバッターの後にあったバットをさっと拾い、相手チームのボックス席にもどしにいったそうだ。

そのすばらしい振る舞い。高校生のとったスポーツマンシップに多くの賞賛の声があがっていた。


自分がどんな状況におかれたとしても、常に周囲に気をくばり、瞬時に行動できる。

そして甲子園においても、強い相手に臆したり、腐心することなく、自分たちのスタイルを忘れない姿勢。

大人になってしまった私には、彼らのそうした姿勢に、ものすごく心洗われる思いをさせてもらった。すぐに弱音をはいたり、疲れたといってしまう大人がんばれ!と自分を戒めた。


甲子園では、ただ勝敗を決めるだけではなく、多くの高校生がさまざまな想いを抱き挑んでいる。長崎の選手は黙祷していしたし、亡きマネージャーの遺影を勝ち進んだチームが甲子園まで連れて行ったエピソードもあった。

甲子園が終わるまで、そんな記事をできるだけ探していきたい。


最後に。負けてしまったが、甲子園に母校の校歌が響いた映像をみた時は、ものすごく感動した。応援の演奏もピカイチ。最高だった。

川上