イライラ症候群?

最近、カーッとなることが多い。

特に家族に対してで

烈火のごとく怒ってしまう。

それもしつこいときたものだから性質が悪い。

以前の僕なら「一度怒ってハイ終わり。」と禍根を残さないか

笑いで済ませていたのだが・・・・。


お盆休み中に、ちょっとした事件があった。

アリオンへCDレンタルに子どもたちと行った時のこと。

何枚かのCDをレジに持っていくと

店員さんが申し訳なさそうな表情で僕に話しかけた。

「お客さん、すいませんが、延滞CDが何枚かあります。

それも4日過ぎていまして・・・。

 当店では3日までの延長ならば、別日にCDが借りられるのですが、この場合だと・・・。」

つい「え!」と怪訝そうな表情をしてしまった。

身に覚えがなく

(何かの間違いだろう。絶対返したはずだ。おかしい。)

と自問自答しながらも、作り笑顔を見せる情けない自分がいた。

結局、思いとは裏腹に

「分かりました。また探して持ってきます。」

と店を後にした。

誰が悪いのでもないのに店を出てからもイライラしている自分がいた。

CDが借りられなかった長女巴菜も「え!ショック~」と不機嫌に・・・。

次女の詩子は、駄々をこねながら「父ちゃん、おしっこ!」と騒ぎ出す始末。

イライラしながらも、

(落ち着け。健史。どうしたのだ。たいした問題じゃないだろう。)

と自分に言い聞かせながら詩子をトイレに連れていった。

車に乗り込むと長男の哲平が

「お父ちゃん、だいじょうぶ。CDが見つかったら僕も一緒に行ってあげるよ。」

と声をかけてくれた。

ジ~ンと胸にこみあげてきた。

次に巴菜が「ハイ、お父ちゃん!」と缶コーヒーを渡してくれた。

ありがたかった。

と同時にこんな些細なことでイライラ怒りを抑えきれない自分に猛烈に腹がたった。

情けなかった。

でもそのイライラ感は

缶コーヒーを飲みながら車を走らせていくうちに自然と消えていった。


渡部健史39才。微妙な年頃なのかもしれない。

イライラすることも生きている証拠。

だからこそ、人の温かみがいつも以上に身にしみて感じることが出来る。

それも幸せなこと。僕は生きている。みんなもそう。


たくさんの人にやさしくされ、守られてきた僕は

同じようにたくさんの人にたくさんのやさしさをわけてあげたい。


いつもその気持ちを大事に生きていこうと思う。               渡 部