しあわせな結婚

こだまの事務用パソコンにあたらしいiMacがとどいた。

5年間つかっているeMacの調子がわるくなってきたためで、

本格的におかしくなるまえに

環境をそっくりうつしておきたかった。

アップルの宣伝をすこししておくと、

いまのMacは自動的にシステムごとバックアップがとれるので、

いざというときにもあわてないですむ(はず)。

また、新旧パソコンの環境も、ケーブル(FireWire)をつなぐと

簡単にひっこすことができるので、

データーだけでなく、メールやネットの設定も

そっくりおなじものをひきつぐことができた。


iMacは21.5インチのモニター一体型で、

じゅうぶんにひろくてうつくしい。

ワイヤレスのキーボードとマウスが標準でついており、

すごくスマートにつかえるようになっている。

こだまではそこまでおしゃれでなくてもいいので

あえて有線の環境をえらんだ。

500ギガのハードディスクに

4ギガのメモリーという仕様で11万8800円。

それぞれeMacの12倍と4倍の構成なのに

値段はそうかわらない。


とはいえ、あたらしいパソコンをいれるということは、

いいことばかりではなかった。

システムがあたらしいため(OS10.6 Snow Leopard)

これまでつかっていたプリンターがサポートの対象外で、

あたらしいプリンターをかわなければならなかったし、

日本語入力システムも対応しなかった。

それに、ほんとうのことをいうと、

こだまでつかうにはあまりにももったいないほどの高性能パソコンなのだ。

ハイスペックすぎて能力をいかすことができない。


ちなみに日本の少子晩婚化は、

女性がハイスペックになりすぎて

バイリンガルだったりとびぬけた容姿だったり

高学歴だったりいろんな資格をもっていたり)、

彼女たちにつりあう相手がいないことが

ひとつの原因なのだそうだ。

「結婚は恋愛よりもはるかに洗濯機(の購入)と近い」

と喝破したのは小倉千加子さんで、


人は「適当な洗濯機」に出会えないから

洗濯ができないと言って、

洗濯を先延ばしにすることはない。(中略)

人はなぜ、「適当な洗濯機」は探せるのに

「適当な結婚相手」を探せないのか(『結婚の条件』)。


と「自分が思っている『適当な相手』というのが、

他人から見ればしばしば高望みであっったり、

高望みを通り越して『夢のように非現実』」

であることを指摘している。


さいわいパソコンについて

わたしたちはそこまでなやまなくてもすみ、

ハイスペックすぎる相手にも

こうしてありがたくこだまにきていただくことができた。

パソコンの購入は恋愛よりも結婚にちかい。

(吉田 淳)

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