ポレポレ
ポレポレ専属になり、はや四ヶ月がたちます。
あっという間に一年がすぎていきそうにおもえます。
毎日利用者さんと一緒に仕事をしていますと、目や表情をみていると、
なんとなく本人たちの気持ちを読み取ることができるようになってきました。
「どうすればいいのー? 次はどうするの?これでいいの?などなど」
様々なアンテナを、私達以上に発信しています。
たまに目と目があったりすると、「あ」というきもちになります。
私以上に利用者さんも、私達にアンテナをのばしています。
たまに利用者さんに、心を見透かされているときがあり情けなくなります。
ある利用者さんが、一生懸命 窓拭きを行っていました。
体 全体に力が入り、ぎこちなく思いました。
そこで私は、本人に雑巾の持ち方、窓を縦横順番に拭くことと、力の抜きかたを教えてあげました。
どんなスポーツでも「力を抜く事をおぼえればある程度のレベルまで到達する」といわれています。
本人はただ知っている知識のなかで精いっぱいがんばります。
頑張っているけどおもうようにいかない。
まず深呼吸してもらい、右手の雑巾だけに力が集中する姿勢をとってもらいます。あとはゆっくり順番に、
窓を拭くだけです。すると「今まで使っていた半分の力で拭く事ができました」と、うれしい声をきくことができました。
本人も笑顔、私も笑顔、みんな笑顔です。
ほんの少しの体の使い方で、驚くほどの力がでてきます。
私の知っていることの少しでも、日々利用者さんに伝えていけたらいいなと、雨あがりの空を見ておもいました。
ファンタジスタ HASHIMOTO