iPodでコミュニケーション

家族旅行で山口方面にでかける。

車のなかではわたしとむすこの

2台のiPodの音楽をFM放送でとばしてきいた。

iPodは普通イヤホンできくので、

人とのかかわりを遮断した姿になりやすい。

でも、こうやってFMできくことは、

家族でおなじ音楽を共有することができ、

予想してなかったコミュニケーションをうむこととなった。

13歳のむすこが普段なにをきいているかわたしはしらない。

歌手の名前をきいても音楽と一致しないことがほとんどだ。

今回の旅行では、

彼のiPodから「YUI」「スキマスイッチ」「遊介」

などをいっしょにきき、

それなりにたのしむことができた。

家族できくということになると、

自分のこのみばかりかけるわけにはいかないので、

選曲がかなりかぎられる。

無難なおとしどころをさがし、

ビートルズやサザンをきくことがおおかった。

FM放送ながらトンネルにはいっても曲がとぎれることはないし、

CDをこまめにいれかえる手間もいらない。

曲をききながら同時にiPodの充電もおこなわれる。

すぐれたあそび道具だと感心した。


FMできくと音質がおちるといわれており、

たしかになにかこもった音になってしまい

クリアーさがうしなわれる。

高速道路はあんがいうるさいし、

電波がじゃまされることもおおく、

快適な環境とはいえなかった。

純粋に音楽をたのしむためにはむかないことをつけくわえておく。

とはいっても、

いつもたいした環境できいているわけでもない。

イヤホンだってiPodをかったときについていたのを

そのままつかっているだけだ。

そんなわたしにとってはじゅうぶんたのしめる

FM放送でのiPodだった。

(吉田 淳)