最高の贈り物

とある男性の話だ。


その人はある会社の社長になった。

ただし、学習障害というハンデイを抱えて・・・。

他の能力には一切問題はないのだが、唯一できないことがあった。

それは計算。数字を見ただけで不安になり、頭が混乱するという。


では、なぜ、単純計算もできない人が

社長というトップの地位に登りつめることができたのか?


それは電卓と、それを使うことを認めてくれた教師との出会いがあったから。

一昔前なら授業で電卓を使えることなどありえないことだ。

そのような時代に、電卓の使用を許可したその先生は勇敢な人だ。

本物の支援者、本物の教師だと賛美を送りたい。


その恩師の決断で、彼は救われた。

電卓は彼の脳の一部となり、唯一苦手であった計算を可能にした。

そして自信と将来への希望を取り戻したのだ。


運がなかったからなどの理由で納得がいくわけがない。

誤った指導やアドバイスを受け入れたために

希望の光を失った人は数多くこの世に存在している。

その責任を誰が取るのか?誰かとってきたのか?


自分はどうだったのかな。振り返ってみたい。

                           渡部