老人介護
野津さんは、生活介護の仕事の合間にヘルパーの資格取得のため講習にいっています。老人施設の実習にいってかえってきた野津さん。
「実習に行った施設で男性の職員さんがが女性を入浴介助してました。僕はすごーい衝撃をうけました。仁宮さんどおおもいますか」
「スケベなおじいちゃんが、きれいな若いおねーちゃんにお風呂にいれてほしいとはよくきくけど。そんなこともあるんですね。山田さんにきいてみたら?私はかんがえられないけど」
ところが山田さんと同時にかえってきたかつて老人施設にはたらいていた原田さんにきいてみると。
「そんなこと老人施設ではあたりまえですよ。男性、女性一緒にお風呂に入りますから。こだまがいっている『同性介助』てなあにとおもいましたよ。」
とあっけなくいわれてしまいました。
野津さん、私口をあけてぽかーん。
「野津さんだったら老人施設でも人気もんになりそうだね。老人施設どお?」
「とりあえず、お世話になるのは山田さん、仁宮さんだねー。」
とはおもしろがって口をはさんできた渡部さん。
はなしは当然おもしろおかしくなっていきます。
「女の子がいるといいね。子供がいてもめんどうをみてもらえないなんてかなしいよね。」
「山田さんは由美子先生を大事にしてくださいよ。由美子先生でないとだめなんだから」
山田さんは「僕はぽっくりいくから大丈夫」と。
「仁宮さんは子供達にもみはなされそうだね。」
施設にはいってわがままな仁宮さんは
「野津君よんでー。野津君じゃないと風呂はいらないよ。」なんて。
笑うに笑えないはなしでもりあがりました。
こだまでは同性介助をかかげてきました。
現実は、職員体制のこともあり、むつかしいことがありましたが。来年度には完全実施しよう。とはなしています。
老人施設でもあたりまえの日がくるといいなとおもいます。
老後が心配になってきた仁宮でした。
※ホトケノザ別名サンガイグサ