ひとりごと

ずっと、ずっと先ばかり見て歩いていたら

転んでしまって


なかなか起き上がれなくて

誰か通る人を待っていて

通りがかりの人達が助けてくれました


転んだ傷もすっかり癒えて

また転ぶかもしれないけれど

歩き出そうと決めたけど


お礼の言葉が言えません

ありがとうの一言が言えないのです


何故と言われたらきっと困るから

いろいろありすぎて

一言では言えないのです


自分で勝手に思っているだけだから


ありがとうと言えば過去になる


今というときが過去になり

未来への一歩は

どんな言葉になるのだろう


それが恐いので

ありがとうの

その一言が言えません


きっと

自分が輝いていたら

それがお礼になるだろうと


今度は足元を見て歩きなさいと

それを教えてくれて


ありがとうと言いたいけれど

その一言が言えません

それを言えば

今が過去になると思うから


  誰でもこんな気持ちはありますよね   伊藤