渡部、ばんざい。

 僕は北野武が大好き。なぜかといえば、う~ん、なぜだろう。あの雰囲気が「いい人なんだろうなあ~。」と何となくなんですけど感じちゃうんですよね。実際、たけしの本を読んでも良い人柄がにじみでていますもん。

 また、多才なことでも有名。特に僕が感動したのは、50を過ぎた今でも90Kgのバーベルを楽々と持ち上げ、野球でも130kgちかくの球を投げられるという信じられない身体能力。剣術も身につけ、タップを踊り、音楽や映画にも精通している。まるでスパーマンではありませんか。

 先日、たけし著のベストセラー本「余生」を図書館で読みました。幼少期から現在に至るまでの人生観やフライデー殴り込みやバイク転倒等の事件についての真実をたけし本人が語るという「たけしが丸ごとわかる本」というたけしファンにはたまらない一品でした。その時に気づいたことなんですが、僕と共通点が多いんですよね。例えば「一般的に幸せな時ほど不安になるのに、不幸な時ほど不思議と安心してしまう。」とか「事故や喧嘩時等、人がパニックになりやすい状況になればなるほど冷静になっていく。それは客観的にその状況を見つめているもう一人の自分がいるから・・。」という部分が一致しているんです。びっくりしましたが、自分の尊敬するたけしと通ずるものがあり、正直「ウフフフフ。」とはにかんでしまった僕です。

 僕の場合、パニック時だけでなく常時、もう一人の自分がその時の状況を客観的に見ているんです。わかりやすくいえば幽体離脱している自分がいるといった感じかなあ。だからいろいろと気づくことができるんだと思います。今の仕事にはたいへん役立っていますが、その分ストレスも多く生まれているような気が・・・。でも「ストレスのない人生なんてクリープを入れないコーヒーと同じ」と考えている自分にとってはなんてことありません。逆に感謝しているんです。この特技というか能力にはね。だって「生きている」実感をより味わえるのですから・・・。

 名前も「たけし」で、何か不思議な縁を感じます。出世はしていないけどね。

                                          渡 部でした。