0か1か。

高騰する電気代、燃料費にヒヤヒヤしながら生活しています。永井です。

舞い上がるのは朝のドラマだけにして欲しいです。

下半期のドラマのタイトルは「急降下」でもいいんじゃないでしょうか?

 

先日、松江市障害福祉課の方がこられ、NPOこだまの実地指導が行われました。

提出する資料を山田さんに作っていただき、その資料を持参して実地指導に参加させていただきました。

 

当然ですが、国の定める決まりに沿った運営が求められます。

福祉にかかわらず、どんなお仕事でも同じようなことは定期的に行われていることだと思います。

 

資料の中には設問に対して各項目にチェックをする資料がほとんどです。

このチェック項目にチェックをするという行為は今回の実地指導に限らす、普段の自らの生活の中でもよくあります。

 

その結果を持ってあらかじめ用意してあるデータの中で場合わけされ、物事がきまるという流れはほとんどの分野に当てはまります。

 

設問に対して「はい」か「いいえ」、四角い欄にチェックを入れるか入れないか、

デジタルの世界だと「0」か「1」かです。その間は存在しません。

 

その間の場合はどうなんだろう、、と悩むこともたまにあります。

特に私たちのような人を相手にするお仕事、その日の体調、状態、気分、様々な要因に左右されながらみなさん生活を送っています。

 

こだまの日常でよく飛び交う言葉は「少し」とか「昨日より」とか「だいたい」とか

 

0か1か、”ある”か”ない”かで判断できる状態はほとんどありません。

職員さんもその”中間”を察知する能力について、支援をすればするほど敏感に察知できるようになると思います。

 

単純に0か1かで判断できればいろいろなことが簡単に素早く場合分けできるかもしれませんが、そこが難しいところ、。私たちの仕事の醍醐味ではないのかなと思います。

 

こだまも日々進歩していくデジタル化の中で以前よりもパソコンや外部の管理システムに頼っているところが増えてきています。

前に比べると便利な面もありますが、目の前の状態をしっかりと自分の目で認識すること、決してデータ上の数字で物事を判断しないこと、そこは生身の人じゃないとできないことではないでしょうか。

 

デジタルとアナログとの間をさまよいながら生活しています。

その境界をいつも感じながら

あー、今は完全にデジタル脳だなー

と感じることもあります。

その”際”から少しアナログよりに、、、意識していたいです。

 

”はい”か”いいえ”しか受け付けない人間になってしまわないように、それでは機械の中のデータにすぎないです。

 

考えすぎかなーと自分で思うこともありますが、ずっと趣味にしているトロンボーンがいい例でした。

トランペットやサックスといった比較的、トロンボーンに比べると歴史の浅い楽器はボタンやキーを抑えるだけで出したい音の構造へ楽器がとっさに変化します。

 

一方トロンボーンはすべての管楽器の原型といってもいいくらい昔から形が変わっていません。スライドという長い管を伸び縮みさせて音を掴んでいくのですが節目とか基準はなく、決まったスライドの位置を体に叩き込むしかありません。

そのおかげで楽譜では表現できないような音符と音符の間の音も出すことができます。

 

常に間を意識して、物事の実態を掴んでいきたいです。

 

明日は山田さんです。