成人の祝い・続

田崎さんに続き、先日こだまで開催したイベント

「成人の祝い」での感じたことや、エピソードをご紹介。


「ちょっとおしゃれをしてきてください」

生活介護、就労Bともに、参加される利用者のみなさんにはそうアナウンスをおこなった。

こだまでは、フォーマルな服装をするこうした機会は年に何度か訪れる。今年はいつにもまして、みんながドレスアップしてきていた。


スーツもネクタイもばっちり決めている方。

全身のコーディネートがすてきな方。

会のにぎやかさは、みんなの装いで花を添えていたように思う。


会の当日までに

どんな服を来たら良いか、相談されたかたもいた。

自分の成人の時に買った服が小さくなって

慌てて買いにいった方もおられたようだ。

あとで職員から話をきくと

この日があるからと、久しぶりに親子で洋服を買いにいくことができたことを喜び、我々にいい機会になったと伝えられた親御さんがいた。


日頃は窮屈な服が苦手な方も、新調したぴしっとした服を着ていても、最後まで落ちついて、そして楽しんで過ごしておられた。みんなからもかっこいいねーと声をかけられ喜んでいた。


新成人になられたお母さんがメッセージで

「市の成人式に向かう前、着付けや髪を整えたり、化粧をしている娘がとても喜び、笑顔でいた」と話された。

準備はとっても時間のかかることだし、大変なこともあるかもしれない。でもそうした時間を自分のための楽しいひとときとしてとらえられるようになったのも、成人という区切りがあるからこそ感じられることなのではと話を聞いて、感じることができた。


私自身も正直スーツは日頃まったく着ないから苦手だ。でもみんなと同じで、そうした身なりをすることで、気持ちが引き締まり、しゃんとすることができる。

そしてそこでうまれてくるエピソードがあり、みんなの豊かな生き方が広がっていくことも感じることができた。


新成人になった方。そしてこだまのみんな。

それぞれが、ひとりの人間として、または集団として

ひとつの物事をいっしょに喜び、祝うこと。

または、夢や目標を考えたり思いをはせてみたり。

そして、ともに笑顔ですごす。


市の成人式とはまったく趣向が違うとは思う。

こだまの「成人の祝い」とは

そうした大切な機会としてこれからも位置づけていきたいなあと思った。


川上