安心して暮らしていくこと
あと一ヶ月と少しで、いよいよグループホームが開所されます。
不思議な縁の巡り合わせで、今こうしてこだまで働かせていただいていること、改めて感謝なことだなぁと思っている今日この頃です。
私の人生において「家」は大きなテーマです。
私は幼少の頃、東南アジアで育ったこともあり、家のない人々の生活を目にすることが多々ありました。
物乞いする子どもたちや路上で途方に暮れている幼い子を抱えたお母さん。
公園や墓地で暮らす精神障害や身体障害を抱えた方々も本当に沢山見てきました。
その度に、自分とその人たちの暮らしのあまりにも大きな格差に罪悪感すら覚えていました。
自分は、見て見ぬ振りをし続けて生きていけるのか?自分にできることは、本当に何もないのか?
そんな風に自問自答していた若き自分。
生きていくうえで、安全が保証されていることの重要性を痛いほど肌で感じていました。
アブラハム・マズローが提唱した欲求5段階説のピラミッドにもあるように、安心・安全の欲求は、生理的欲求の次に満たされなくては、ならない欲求です。それが保証されていなくては、生きていくのが本当に困難です。
安心できる生活、人生を送るうえで「家」は大きな役割を担っているように感じます。
ホッとできる自分の部屋、居場所があるということ。何かあったら、支えてくれる、助けてくれる人がすぐ側にいること。
当たり前のことかもしれないけれど、本当に大切なことだと思います。
どんな家が入居する皆さんにとって過ごしやすく、安心して暮らしていける「家」のなのか。
みんなで考え、一つ一つかたちにしていこうと思っています。
入居するご本人やその保護者の方々にとっても大きなライフイベント。一緒に素敵な「家」を創っていきましょう!
太田和真実