マズローの法則を活かす方法

アブラハム・マズローアメリカの心理学者)


人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて低階層の欲求が充たされると

より高次の階層の欲求を欲するというマズローの法則を確立した人物です 。


人間の欲求は

1)生理的欲求(食欲・睡眠・性欲)     

 生きるうえでの最低限の欲求

2)安全性欲求(住居・衣服・貯金)

 苦痛、不快、不安に対する防衛的欲求                          

3)社会的欲求(友情・協同・人間関係)

 仲間、愛情に対する欲求                                

4)自我の欲求(他人からの尊敬・評価される・昇進)

 認められたい、尊敬されたいという欲求                         

5)自己実現欲求(潜在的能力を最大限発揮して思うがままに動かす)

 夢や目的を実現したいという欲求

の5段階からなり

上記の1)→2)→3)→4)→5)の順番に進行します。

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5)自己実現欲求 の段階に進み自己実現を果たした人が増えれば増えるほど

世の中が幸せになるような気がするのですが

マズローの研究によると全人口の1%にすぎないと答えています。 

たった1%?とこの結果を疑う人もいると思います。僕もその一人でしたから。 

しかし、よくよく考えてみれば

多くの人がその時その時の段階で何度も失敗をしては階段を踏みはずしてしまいます。

その時に気持ちを切り替えて再度上の階を目指す人もいれば

その段階に留まり続ける人

または気持ちが折れてしまい下の段階に自ら降りてしまう人と様々な生き方を選択し

その結果、次の欲求段階に進めば進むほどふるいにかけられるように

⑤段階に進める人が減っていってしまうのではないかと推測できます。


では、このマズローの法則で一番注目しなければいけないところは何なのか?

やはり、一人でも多くの人に

5)自己実現の欲求 の階に到達できるような社会にする事が重要だと僕は考えます。


失敗は誰にでもあります。僕もこの41年間、数えきれないほどの失敗を繰り返してきました。

「もう、僕の人生はこれで終わってしまった。」

と思えるような失敗も何度か経験しました。

しかし、今もなお、5)自己実現の欲求に向かって前向きに生きています。

それもこれも ある人との出逢い、ある本との出逢い、ある映画との出逢い

から勇気をいただくことでその時その時の不安の壁を乗り切ることができました。

自力の限界を認めつつ、その上で他力の存在を諦めずに探し続けた事も大きな要因でした。

だからこそ、今の不安の壁を乗り切れずに立ち尽くしている人、階段を自ら降りて行く人に対して、

「他力に頼ればいいから諦めずに上を向いて歩こう!必ず道は開けるから」

というメッセージを送り続けたいと思いますし、そのような世の中であってほしいと願います。


以下に自己実現を達成した人に見られる特徴を17つ描きました。

自己実現的な質を少しでも増やすには

日頃から17特徴が自分に当てはまるのか自己採点をくりかえしてみるといいそうです。

根気のいる作業にはなりますが、これも他力の一つであり試して損なないはずです。

まずは「はじめの一歩」を踏み出してみてください。


1現実をより有効に知覚し、それと快適な関係を保っている

2自己・他者・自然に対する受容的態度

3自発的行動

4物事に対して、自己中心的でなく、問題中心的です

5孤独、プライバシーを好み、欠乏や不運に対して超然としている

6文化や環境からの自律性

7人生の基本的に必要なことを繰り返し新鮮に無邪気に畏敬や喜びをもって味わうことができる& 

至高体験をしている

9人類に対する同一視や同情、愛情を持っている                      

10深い対人関係

11すべての人の平等な価値や権利を認める、民主的性格構造

12手段と目的の区別

13ユーモアのセンス

14創造性

15文化に組み込まれることに対する抵抗

16確固とした価値体系                                 

17対立性の解決、欲望と理性の調和


どうでしたか?僕はまだまだ半分にも届かない状況です。

いつか17特徴の全部に○がつく事を信じて                         

今日も自分と向き合いながら他力探しの旅に出かけて行こうと思います。

                          渡部