職 人 さん

朝の番組で、福島県浪江町の酒造会社が

震災でさかぐらが流され、山形県で酒造りをしている

映像がながれていた。

以前と同じ味の酒造りをと麹菌や水にもこだわって

仕込みをしている姿になんだか胸を動かされた。

 

もう50年も前のことになるけれど

父は、都会に出稼ぎには行かないで

冬になると近くの造り酒屋に酒造りに行っていた。

酒造りは出雲から杜氏さんたちが来て作っていたのだが

その中に混じって、泊まり込みでの仕事だった。

時々、用事があって父をたづねると

蔵人さんたちが声をかけてくれて、

酒造りのタンクを覗かせてくれたり

新酒を絞っているところを見せてくれたり、

とても可愛がってもらった思い出がある。

なので、酒造りの行程は少しわかるし

冬の寒い朝に、蒸したお米の蒸気が立ち込める

仕事場の様子もわかるので、懐かしい思いで見ていた。

 

一つのことに打ち込む姿は

誰が見ても伝わってくるし頼もしい!

一生懸命の結晶が米やお酒に変わってくる。

我々の仕事にもきっと

一生懸命の結晶があるはずで

周りから見てる人は、我々の仕事の姿勢を見ているだろうな・・・

なんとなくできているから、では姿勢は見せられない。

からだ全体から

仕事に打ち込む姿が現れるように

取り組んでいきたいものだ・・・。

 

 

         山田

 

明日は野津さんです。