女の子の手紙から誓った約束

「もっと明日はできるようにするから 

           もうおねがい ゆるして」



今年の3月に両親からの度重なる虐待により息を引き取った幼い女の子の書いた手紙です。

覚えたての平仮名で書いた初めての手紙。


早朝の4時に起床し、必死で読み書きをさせられて覚えた平仮名で書いた手紙。

本来なら、覚えたての文字を使っての初めての手紙は

胸をときめかせながら書いた記憶が僕たちにはどこらかしらあるはずですし

多くの人が経験し、良い想い出となっているのではないでしょうか?

そう思えば、あまりにも残酷で許しがたい今回の事件です。


女の子は毎日毎日、「誰でもいいから、すぐにでも私を助けに来てほしい」と願っていた状況が想像出来ます。

地獄のような日々。大好きだったはずの母親でさえも何もしてくれない状況を悟った女の子は

空腹と恐怖の中、何を支えにここまでがんばってこれたのでしょうか?

どのような想いであの手紙を書く事が出来たのでしょうか?


女の子を死に至らせた父親と母親は、彼女と同じ恐怖と苦しみを味わうべきであると僕は思います。

そして、自分たちの犯した罪が、いかに残虐で愚かで諸悪な行いであったのかを認め

一生悔いてほしい。毎日毎日、女の子に償って、そして語りかけてほしい。


「パパこそ、ママこそ、ごめんなさい。結愛をこんなに苦しめてしまって。

 結愛の事、大好きだよ。愛してるよ。」と。


今現在も、恐怖のどん底で必死に助けを求めている子どもたちがいるはずです。

結愛ちゃんの死が、法改正に繋がり、一人でも多くの虐待児を救う切欠になったとしても

僕は納得出来ません。あまりにもその代償は大きすぎます。

たかだか、5歳の子どもが背負うには・・・・。


僕たちも考えなければなりません。同じ事件が起きない事を心より願って。

                                 渡部


追伸

今日は、こだまの職員大勢で隠岐の施設見学に行ってきました。仁万の里と、35年前に無認可作業所として船出をし、数年後にはその実績が認められて認可施設となった「みんなの作業所」を見学してきました。何より印象的だった事は、当時の山田さんと一緒に仕事をしていた職員・利用者の方が、数十年ぶりに再会するシーンでした。みなさん、本当に嬉しそうな笑顔で再会を喜んでいました。抱き合う人もいれば、握手を交わす人。満面の笑みで昔の想い出や近況を語り合う人等、再会直後のアプローチは十人十色でしたが、心温まる感動的なシーンばかりでした。まずは、はじめの一歩から、確実に踏み出します。数年後、いや数十年後に、こだまの利用者のみなさんの最高の笑顔にいつまでも出逢えるように。今日の日のように・・・・・。