楽しみ方は十人十色

「おー!」

「わー!」

「すごーい!」

「キャー!」

色々な歓声が会場をうめつくしました。


今日は、生活介護3部署のトリをかざる形で「ポップサーカス」を見てきました。

空中ブランコやフラフープ、ジャグリングや早着替えなど、見て楽しむ演目が盛りだくさんでした。

しかし、僕と一緒に見た利用者さんは、楽しみ方が少し違います。

各演目で流れるBGMによって、テンションや表情が変化しました。


ノリのいい、アップテンポの曲が流れると「やったー」と言わんばかりの表情で喜んでくれます。

大好きな音楽会の中でも、一部の曲でしか見ることができない喜び方を、二時間の中で何度も見れました。

会場が一体となった手拍子も、テンションをあげる要素になったことでしょう。


反対に、しっとりとした、スローテンポの曲が流れると「違う曲にしてくれ」と訴えてきます。

「う~」といううなり声とともに表情が曇っていきました。

声かけをして、うちわで扇ぎながら気持ちを保ってもらいました。


そんな一喜一憂を繰り返しながら過ごした二時間の中で、懸念していた居眠りはありませんでした。

良くも悪くも、寝る暇を与えないほどの充実した二時間となっていたのです。


聴覚を刺激して、雰囲気でトリコにする演出。

普段の活動や大きなイベントで活かすことができれば、また一つ利用者さんの楽しみが増えることになるでしょう。

そんなことも少し考えながら、二時間を目いっぱい利用者さんと一緒に楽しみました。

このような楽しいイベントが、街の中にもっと増えるといいなと思いました。



以上、空中ブランコの演目よりも、演技終了時に転落防止用のネット上を自在に歩く姿に驚いた八壁でした。