過去の事件を【教訓】のみで済ませてはいけない
「渡部さん?知ってます。
今日、埼玉の障がい者施設の送迎車に、6時間放置された為、利用者の男性の一人が亡くなった事件の事を・・・」
それは、13日、夕方の事。同僚の女性職員からの情報でした。
瞬間、大きな大きなショックを受けたのです。「また起きてしまったのか。。。。」と。
同時に10年前の北九州市の保育園で発生した送迎車2歳児置き去り事件を鮮明に思い出しました。
外気温30℃以上の炎天下の中、車中で3時間もの間、2歳の男の子が放置され、その後、亡くなった痛ましい事故から
ちょうど10年。またしても同じ事件が起きてしまったのです。
当時、僕にも同じ年齢となる子どもがいた為、より感情移入したのでしょう。
40℃以上に上昇した猛暑の車の中、自力での脱出ができない小さい小さい男の子のその苦しみと悲しみを思うと胸が締め付けられる思いでいたたまれませんでした。
そして誓ったのです。
【同じ悲劇を二度と起こしては行けない!】と・・・・。
実は、その事が大きな要因ともなり、その後、こだまでも、送迎車の乗降車時における人数確認の徹底に力を入れてきました。
安全部が中心となり、「安全マニュアル10か条」を作成。もちろん、その中に「乗降車の人数とメンバーの確認」の条項も入っています。
(今回の事件の被害者になった男性や10年前起きた事件の被害者である男の子と同じような苦しみを、その家族の苦しみを、二度と誰にもさせてはならない!教訓ですまされる話ではないはず。なぜなら、人の尊い命が人間の怠慢や不誠実な行動により、奪われている事実がそこにあるからです。)
強い気持ちを持って、利用者みなさんの毎日の安全を【こだま】でも守っていきたいと思います。
渡部でした。
次は田崎さんです。