相模原事件についての話し合いを終えて
2016年7月26日未明に神奈川県相模原市にある障害者福祉施設で発生した殺傷事件は
僕の心に大きな衝撃を与えました。未だに信じる事ができません。
先月、こだまでもこの事件についての話し合いを職員同士で行いました.。
僕は、この事件についてのマスメディアの報道姿勢に大きな違和感を感じています。
いや、僕自身も含めた社会全体の理不尽な反応に対しての
将来への不安とやり場の無い怒りが入り交じったような複雑な心境です。
(何かがおかしい。あまりにも理不尽すぎる。【障がい者】に対しての権利が
全く保証されていない。)
日に日にそういう想いが強くなっています。
今回の件では、加害者である犯人像ばかりにスポットが当てられて報道が過熱している為に
死傷者45名の存在や姿が全く伝わらずにいます。その具体的な問題点は以下の点にあります。
1.加害者ばかりにスポットが当てられ、「異常者」との決めつけられたレッ
テルによる突発的事件に葬られる恐れがある
2.被害者の実名が伏さられた。存在が見えてこないし、その人の痛みや恐怖
が伝わってこない。
3.戦後では最大の殺傷事件となった現場である施設の一部に、無事であった
利用者が未だに住み続けている。
※今週、県は施設の全面建替え工事の方針を打ち出す
4.「異常者」の突発事件との報道が出始めている。この事件から発せられる
大切なメッセージを汲み取り、現社会に潜む「差別」という闇の存在が検
証できずにいる。
被害者への追悼の意や共感をすることで、二度と同じような事件が起きないように
一人でも多くの支援者が覚悟を決めなければいけません。
また、伊藤さんや山田さんも討議の中で話されていたように
私たちは今まで通りに「こだま」らしい活動を利用者と共に地域の中で実践し続ける事で
より多くの共感者の輪を広げていく必要性を感じました。
先日の話し合いを終えた僕は、よりその想いが強くなりました.。
渡部でした。 次は田崎さんです。