有意義な時間

ラジオからGReeeeNの曲が流れてきた。

歯科医師という顔を持ちながら、バンド活動では顔を見せない彼らについて

「歌声や曲だけで勝負できるなんてほんとすごいな~!」と普段は何とも思っていなかったことを

ふと考えてしまった。

別にクッキーに重ねて考えることではないのだが、なぜか

「このクッキーも作り手の顔は分からなくても味の良さだけで買ってくださる方がいる!なんか似てるかも」

とさえ思ってしまった。

さて、最近作り始めたバジルクッキーは、型抜きを使う作り方だったのですべてが職員の仕事になりかけていた。

今週になって利用者さんにも関わってほしいという思いから、

生地を押すこと、型抜きをちょうどいいところに置き、生地を抜き鉄板に置くという一連の作業をやってもらった。

こちらの先入観で難しいかな?と思っていたことをゆっくりではあるが、案外上手にされた。

何よりも、やっているときの表情がとても楽しそうで、うれしそうなのが私自身も嬉しかった。

このあらたな作業が彼女にとって一つの自信になってくれたらな。

製造に追われたり、売り上げのことばかり考えなければならないクッキー工房ではつまらない。

まったく量産とは逆かもしれないが、利用者さんとのこういった時間こそ大切にしていきたいとあらためて感じた。

これこそ有意義な時間であると思う。

くぼた   明日は新見さんです