興味関心

両親が共稼ぎでいつも夜遅くまで姉と二人ですごしてきた幼少期。

小さい頃から自分たちで食事をつくる場面が多かった。

姉は「おとうさんおかあさんが帰ってくる前に、カレーをつくってよろこばせてあげよう」といいだしたことを今でも覚えている。

今考えれば、母に頼まれたのかもと勘ぐってしまうが、

私はまんまとその気になっていた。よろこばせようとしていたのだ。


なんでもかんでも調味料をまぜてやきめしをつくったり

台所で好き放題していた。

自分が今になって調理に興味がもてたことも、おそらくこの頃がきっかけになっているのだと思う。


自分がこどもだった頃、そんな生活をしていたのに、

自分のこどもたちは「用意されたものを食べる」が当たり前になっている。

だから、あれがいらない、これがいらないと平然といってのける。

その度に、ため息がでてしまう。怒ってしまう。


少しでも興味をもってほしいと思った矢先に

LINEで簡単なレシピのスピーディーな動画が送られていることに

気づいた。

その動画をみせると、ものすごく興味を示し、今度一緒につくろうよと

食に対して一番興味のない長女が言ってくれた。


それもあいまってか、週末は一緒に料理をすることができた。

まずは、本人たちの食べたいと思うものを一緒に作ろうと決めた。

私の幼少期とは、おかれている状況もまったく違う。

でも関わり方を考えたり、興味や関心をつくる

きっかけをつくることはいろいろ試していきたい。

どんな時代でも。食は必ず必要なものだから、

少しでも自分でできるようになってほしいと思うのが本音だが、

まずは、こどもたちが少しでもこっちに気づいてくれるようにと

作戦をたてようと思う。

川上