外に出る

先日利用者さんとバスに乗って、新しくなった総合体育館へ行った。

道中、改めて様々な事に気づかされる。

バスの運転手さんの優しい対応や、優先席に座っていた方達が当たり前のように席を譲ってくれること。

総合体育館の敷地に入ると、アスファルトが多く、車椅子がとても押しやすい。

館内には、エレベーターやスロープがついていて、2階のメインアリーナまですぐに行けた。

車椅子を押しながら、観戦席の扉を開けようとすると「私もちょうど入りますから」と言って、先に扉を開けてくださる女性と出会った。

逆もまたしかり…。

何となく見られている様な視線を感じることもしばしば。

立ち寄ったファーストフード店では、通路が狭く感じる。

利用者さんの車椅子はちょうど出入り出来る大きさだったが、電動車椅子などの大きめの車椅子の方は出入り出来ないと思う。

なんだか悲しい現実。

バス停でバスを待っていると、凄いスピードで歩道を走る自転車と遭遇。瞬時に避けることの出来る私でさえビックリ!

自分で避けることの出来ない人だったらどうなっていただろう。

「乗りますか」と声もかけられることなく通過するバスもあった。


外に出ると、良くも悪くも『今』の現実を知る事が出来る。

もっともっと利用者さんと共に外に出ないといけない。

色んな人が同じ地域に暮らしている事を色んな人に知ってもらいたい。

そんな風に思います。 曳野碧でした。