環境作り

今日の昼食時に、うれしいことがありました。

いつもは静かな場所でお昼ご飯を食べている利用者さんが、今日はみんなと同じ部屋でお昼ご飯を食べてみました。今までにも何度か試みてはいましたが、周りの声が気になるせいか一度も食べられたことはありません。そのため、みんなとは別の場所で食事の時間を過ごし、最近では食事摂取量も飛躍的に増加しました。「そろそろ大丈夫かな」という先輩職員さんの判断により、みんなと同じ部屋での食事に再チャレンジです。問題はないだろうと思っていましたが、不安が無かったといえば嘘になります。プレッシャーを全身で感じながらの食事介助、結果はというと…見事(ほぼ)完食です。

利用者さんの成長により環境に対して順応が出来てきているともいえますが、利用者さんを取り巻く環境が、やっと利用者さんの能力に追いついたともいえるのではないでしょうか。元々食べる能力はある利用者さんなので、環境さえ整えば食べることは出来ます。環境と一口に言っても、食べる場所や使用する用具などの「物的環境」だけではありません。「人的環境」つまり、介助する職員はもちろんのこと、周りにいる職員や利用者さんの動向も重要になります。大人数が集まる場所での食事は、ある程度の信頼関係が築けている職員が介助するだけでは、成功の道は描けません。今日の昼食時は、いつもより何となく周りの音が静かな気がしました。この何気ない気遣いが今日の完食につながったと思います。

今日の昼食時に、うれしいことがありました。

一つは、「美味しい、美味しい」と連呼されながらみんなと一緒の場所で完食された利用者さんがいたこと。

もう一つは、何気ないチームワークを感じられたことです。

良い現場だなぁとつくづく思いました。

以上、環境作りの重要性を肌で感じた八壁でした。