雲一つない秋の一日でした。

木々も色づきはじめ気持ちのいい日でした。

移動支援で出かけた時の事です。

「今日はどこへ行きましょうか?」

松江歴史館で歌舞伎の衣装の展示をしていました。

歌舞伎の歴史にふむふむ。着物はとてもすばらしいものでした。

 

 何より驚いたのは「女寅」の事でした。

東出雲出身で旅役者から歌舞伎の名門「市川」の名を継ぎ活躍されたのことでした。

 こだまのクッキーを販売してもらっている東出雲の駅の喫茶店

この歌舞伎役者が名由来とはじめて知りびっくりしました。

常々、なんでこんな変な名前なんだろうと不思議に思っていました。

 「いい勉強になったね。」と

クッキーをつくっている利用者の方と。

おそばの好きな方で、武家屋敷の近くの御蕎麦屋さんに行くことにしました。

 お堀に行きかう船を見ながらあるきました。

ちょっとぜいたくな昼食。

彼女は岩のりそばを私はかも南蛮そばを。

庭には池があり、おおきな鯉がたくさんいました。

餌が売れていて「あげてみよう」

遠くから投げていた私たちに

「鯉には歯がないからかまないから近くからあげてみたら」と声をかけてもらいました。

手のひらから餌をたべる鯉にちょっと恐るおそるでしたが。

とってもうれしそうでいい笑顔でした。

 なかなか自分で行きたい所がきめられない方も多いです。

つい同じパターンになりがちなおでかけです。

いろいろ楽しい計画を立て提案し、経験をさせてあげる事が大切だなと思いました。

 もちろんヘルパーの私もとっても勉強になり楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 帰りのバスでのことです。

私たちは県民会館からのっていました。

松江駅から乗ってきた私の息子とヘルパーさん。

「お母さん100円たりませんでした。」

後から乗ってきた女性。

ヘルパーさんを私の息子だと思われたようです。

私の顔を見てとっても嬉しそうに「息子さん?」

否定するのも。「あーはい」と私。

「カッコいいですね」といいながらカバンをごそごそ。

財布から100円を出し、「かわいそうだからあげる」と。

ヘルパーさん「いいです」

「いい息子さんですね。」

「はい。よく働いて自慢の息子です。」

すっかりヘルパーさんのお母さんになりきったなった私。

 いい男はいいなあ~。

 それにしてもとっても楽しい一日になりました。