さん さん さん

「さん さん さん」障害児3人子育て奮闘記  

新潮文庫 佐々木志穂ニ美さんの

本を先輩職員から紹介され、すぐに 今井書店に購入しにいきました。

自宅に帰り、早速読み始めました。

長男洋平君は、左脳みそがありません。

二男大君は、広汎性発達障害

三男航君は、自閉症

佐々木さんは高校生の時の講演会で確実に何人かは、障害児の母親になると言われた。

まさか自分がなるとは・・・・と思いました。

しかし、三人の障害を受け止め、周りに助けられ、仲間からも支えられ、

今は幸せだと、この子らがいるから幸せだと言っています。

僕は読みすすめるうちに、涙がポロポロでてきました。

目頭が熱くなり、なんでやねん!うそやろ!なんでそうなるん?

とこの本に問いかけていました。

内容は細かくは書きませんがみなさんぜひこの本をよんでください。

いやこの本は教科書にするべきだとおもいます。

日本国民いや、地球人が一人一冊もつべきだとおもいました。

それほど胸をあつくさせられる、そして佐々木さんの夢もつまった一冊です。

僕は佐々木さんのように障害者の母を持つ人達をサポートできる

立派な支援者になります。

橋本





  




先週木・金の2日間、行動障がい支援の研修に参加させていただいた。

こだまからは、明日を担う若手職員たち総勢8名が参加した。

多機能型事業所を休業させるまでして出向いた研修。

収穫はたくさんあった。

研修明けの今日、参加した職員のレポートをみさせてもらった。

みんな率直な意見で、あらたな発見をしていることがわかる。

活動時においても、

「今の彼の行動は・・・」といつもの何気ないかかわりにも疑問を感じ、

「それに対して、私たちは何をしないといけないのか?」

といった問いをしていたように思う。

行動分析という一見難しそうな考え方だが、講師の説明もとてもわかりやすく

『応用行動分析学入門』といった本を読むより、断然理解しやすかった。

みんなで同じ研修をうけ、同じように感じ、

なにより共通言語ができたことは、支援においていっそうの力になる。

2009年にそれいゆの研修にいかせていただいた頃は、渡部さんとふたりきり。

その当時、問題行動が頻繁におこっていて、なかなかよい展開がつくれていなかった利用者に対し、なんとかしようと必死に1年間研修をうけた。

ふたりで目からうろこがおちる経験をし、それを現場で活かそうと

いろんなことに取り組んだ。

あれから4年以上、発達障がいに対する支援について、認知度が格段にあがり、

構造化支援といった言葉もあたりまえに口にするようになった。

でも、まだまだ十分とはいいきれない私たちの支援に、また磨きをかけていくことが必要だと研修をうけて感じている。

研修2日目の演習では、現場で利用者の対応に苦悩し、解決の糸口を探そうと必死になっている職員の方と演習のグループが一緒になった。

1日目から、活発に質問をされていた方だった。

その当時の自分たちと、だぶってみえた。

その方はまだこの仕事に就いて日が浅いにも関わらず、熱意をもって取り組まれていることが話しぶりからみてとれた。

演習で聞いたことをもらさないように、必死にノートにまとめている姿からも。

私たちがよい支援だと思って、やってきたことが実は違っていたこと、

注意ばかりをうながすような絵カードをつくって失敗したこと、

支援がうまくいき始めたときの、うれしさ

自分達がされていやなことはしないこと、などなど

演習の間に、経験上知りえていることを出来るかぎり伝えるようにした。

彼女達は研修をおえて、気に留めていた利用者さんにどんな関わり方をしているのだろう。

また会う機会があったら、話をきいてみたい。

川上