発達障がいど

先日、野津さんと「いいのある?」とiPod touchの最近のアプリの話をしていた。

画面をみせてもらうと、「発達障がいど」というアプリがあった。

「無料でしたよ」とのこと。さっそく自分のiPod touchにもインストールした。


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ご覧のように、このアプリでできることは、情報を閲覧するのが中心だ。

全国の発達障がい者支援センターが掲載され、(電話番号や住所ものっている)

ており、お近くの支援センターがどこにあるのかすぐにわかるようになっていた。

制度、Q&Aでは、よくある発達障がいについての質問を簡潔にまとめてあり、非常にわかりやすいものだった。

はじまったばかりの無料アプリのようで、ニュースなどははじまっていない。

アプリのいいところは、アップデートされることで、中身が充実していくことだ。

本屋さんでも多くの書物がでまわりはじめているが、このように手軽にみることができるのは、発達障がいの啓蒙・啓発にも役立ち、正しい知識をえるのに非常に有効だと思う。


いったいだれが作ったのだろうと、あとになって「はじめてご覧になる方」という項目をひらくと

おどろくことがわかった。


このアプリを作成したのが、京都にある(株)ニュートラルリンクという会社で、

就労継続支援B型事業所で開発・生産された商品の販売をあつかっている会社だったこと。

その就労Bは京都のNPO法人ノンラベルという団体が運営していることだった。


ノンラベルさん(失礼ないいかたですいません。)を知っていたのは去年、そこの代表のがかかれた

『パスポートは特性理解』(かもがわ出版)という本を読んでいたからだ。

この本が出版されたのが2009年。当時すでにノンラベルさんは発達障がいをもつ成人期のかたへの支援を積み上げ、その事例を中心に、当事者、家族への理解をこの本でまとめておられた。 

そして、その時点で、居場所の支援を確立されており、「これから就労の場所が必要になる」ことを巻末に述べられていた。

それから2年。このアプリをみさせてもらって確実に、本の中で抱かれていたステップが進んでおられるのだということを知らされました。


また、アプリの中にひとつだけ、作動しない「チェック」という項目がありました。

書籍にも一部掲載されていた発達障がいの傾向について、セルフチェックできるものらしい。

これから「製品版」になると、それが閲覧できるようになるとのこと。

楽しみに待ちたいと思います。川上