水木しげるロードの成功

山陰近辺の観光客数トップ3を、みなさんご存知ですか?

1位:水木しげるロード鳥取)372万人

2位:厳島神社(広島)    187万人

3位:原爆ドーム(広島)   140万人

となっています。

まさか、水木しげるロード厳島神社原爆ドームを抜いて1位になるとは

誰が予想できたでしょう。

恐らく、数年前までは誰も予想出来なかったと思います。

オープンが平成5年で

その年の入場者数が2万人弱というからこの伸び率は驚異的です。

なんと18年で180倍も入場者数が増えているのです。

なぜ、このような大成功をおさめることができたのでしょうか?


その鍵となる代表的な要因はいくつかあげられます。 

まずは

1)トップの強力なリーダーシップと実現力 です。

境港市観光協会会長である桝田氏が現職に就かれたのが7年前の平成16年。

その年から観客動員数が目を見張るほど右肩上がりに増えていきます。

桝田氏の

「境港を知ってもらいたい。多くの人に来てもらいたい。」

というシンプルな想いが実現困難な企画を実行へと導きだす原動力になったのではないでしょうか?

やはり、どんなに企画が良くとも

それを最前線で引っ張ることができるリーダーが不可欠となります。

そのリーダーとして桝田氏が適任だったということなのでしょう。


では、地元主導で企画した事業とはどのようなものがあるのでしょうか?

桝田会長就任後からの事業展開を表にまとめてみました。

平成16年 妖怪ブロンズ像のスポンサー全国公募

平成17年 JR境線が妖怪路線化(路線全駅に妖怪の愛称がつく)

平成18年 「鬼太郎フェリー」就航

「鬼太郎交番」設置

いろいろなイベント開始

(・妖怪川柳・妖怪検定・妖怪そっくりコンテスト)

平成19年 妖怪街灯のスポンサー全国公募

平成22年 米子空港に「米子鬼太郎空港」の愛称がつく

平成23年 境港市観光振興プラン策定

次の代表的な要因として

2)話題性のある水木しげる作品企画を次々と実現にこぎつけた

 水木茂ロードの歩みと共に水木しげる関連作品の企画化に目を向けて見ましょ う。

 

平成17年 映画「妖怪大戦争」公開

平成19年 テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」放映

     実写映画「ゲゲゲの鬼太郎」公開

平成20年 実写映画「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」公開

     映画「劇場版ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」公開

平成22年 NHK連続テレビ小説ゲゲゲの女房」放映

     映画「ゲゲゲの女房」公開

毎年のように「ゲゲゲの鬼太郎」を中心とした水木作品の映画化やドラマ化が

実現しています。

しかもほとんどの作品が大ヒットを記録し、自然と日本中でブームとなりました。

観光地の宣伝としては、絶大な効果あったはずです。

アニメは子ども、実写映画は青少年や成人男性

そしてドラマは主婦からおじいちゃん、おばあちゃんへと

年代も幅広く、興味のうすい年代の人たちも

家族の付きあいで訪れるという相乗効果も生まれ

300万人突破という偉業を達成したのだと思います。


他にもまだまだNo1観光地へと導きだした要因は多々あると思いますが

今回のブログでは書ききれませんので省略します。


今回の境港水木しげるロードの奇跡的な成功の裏側に敢えてスポットを当て

本質となる努力について研究を続けていきたいと思います。

                            渡 部

※参照文献:ごうぎんPRESS(ミニディスクロジャー誌)

       の特集記事を参照いたしました。